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story.34 ページ38

健太くんと約束をし終えて、時計をみるとまだ時間はあった。



あ「図書室でも行くかー」



私、けっこうあの雰囲気好きなんだよね。なんか静かだし、本に囲まれるってのも。



しばらく歩くと、『図書室』というプレートが目に入る。



中に入って、しばらくいろんな本をながめる。



うちの学校、けっこう図書室大きいんだよね。



物語系が置いてある本のスペースをゆっくり見ていると、近くでものが床に落ちる音がした。



静かだと、こういう音が響いちゃうからそれはちょっと恥ずかしいかな。




私は拾う手伝いをしようと、そこまで行く。



あ「あ、怜じゃん」



ものを落としたのは怜だった。


あ「手伝うよ」


怜「ごめん、ありがとう」



そこまでものは散乱してなかったので、簡単に片付いた。


怜「それで、Aはもう眠くない?」


怜がそういってきたのは、図書室を出たあと。


なんだか、笑いをこらえているような怜の顔はあまり見たことがないレアなものだ。


ちょっと、いつでも撮影できるようにしとこう。



怜に見えない位置で携帯を操作しながら、答える。


あ「だいぶ眠くないよ。怜、なんかおもしろいことでもあった?」


怜は携帯を取り出して、



怜「怒らないなら、教えてあげる」



といった。怒ることなんてなんもないと思うけどなー。


私がうなずくと、怜は携帯の画面を私に見せてきた。



そこに映っていたのは…私の寝顔。寝顔?!


あ「ちょっとこれ!!いつとったの!?」


私が携帯を取り上げようすると、怜は私の手が届かない場所まで携帯を上にあげる。ぐぬぬ…



怜「いつって、今日だよ。授業終わっても寝てるから、こっそりとっといた」



そこで怜は、笑い出した。こんな笑ってる怜なんてあんま見ないけど…こうなったら…



あ「もう、おかえしだ!!」


私は、用意していた携帯をとりだし『パシャリ』と写真をとる。うむ、レアショットだ。


怜は、驚いたような顔をした。


あ「その写真消してくれたら、この写真も消してあげる」


消しちゃうのは惜しいけど、しょうがない。


怜が考えるそぶりをみせて、言った。


怜「それじゃあ、その写真消さなくていいよ。代わりに、この写真も消さないから」


いたずらっぽく笑いながら言う怜に、私は返す言葉が思いつかない。


教室に向かって歩き出した怜の背中に向かって、あっかんべーをしておいた。

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- 主さんストーリーとても面白いです!あの質問なんですが作った人から名前変換オリジナルの名前って見たりできるんですか? (2022年10月9日 18時) (レス) @page7 id: 914057515a (このIDを非表示/違反報告)
マコ - 幼なじみ可愛すぎて心臓痛いです笑 (2016年11月14日 0時) (レス) id: 3964615cd4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - か - せんぱいがいいな - 笑 (2016年6月28日 16時) (レス) id: a9f7a71f31 (このIDを非表示/違反報告)
yuki - 先輩がいいです! (2016年2月29日 1時) (レス) id: ce8849c6f1 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - せんぱいで!! (2015年7月20日 23時) (レス) id: 6d0d403dce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2014年3月17日 16時

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