story.11 ページ13
先生には、荷物運びを命じられた。
ま、委員長と副委員長の仕事なんてそんなもんだよね。
しかし、その量がなんとも…段ボール箱5箱だよ!?
なので、職員室から台車を拝借して、荷物をのせた。
私が台車をひき、怜くんは私の隣を歩いている。
怜「Aばっかりにやらせちゃってごめん、よかったらかわるけど」
私ばかりに運ばせていることに何か罪悪感を抱いたのか、怜くんが言った。
あ「いいよいいよ、私が運びたいだけだから!!それに、怜くんがいなかったらこんなスムーズに運べてないって!」
怜くんには、扉などを開けてもらったり、その他障害物をどかしてもらったりと、いろいろやってもらっているのだ。
怜くんはほっとした表情を浮かべたあと、ふと思い立ったように口をあける。
怜「ねぇ、A。よかったら僕のことも呼び捨てで呼んでよ」
私は少し驚き、怜くんのほうを見る。
こんなに友好的だとは、聞いたことないぞ。
あ「え、なんか…いいのかな?」
怜「いいよ、僕もAのこと勝手に呼び捨てにしてるからさ」
いつもどおりの表情を崩さずに、こちらを見る。
あー、もっかい笑ってくれないかな。
…っと、何考えてるんだ私。
あ「わかった、じゃあ…怜!」
にこっと笑い、怜の顔を覗き込む。
すると、なぜだかぷいっと顔をそむけられてしまった。
なんということだ。
もしかして嫌だったかな。
私は前を向き、怜に話しかける。
怜も、顔が少し赤いことをのぞいては何事もなかったかのように答えてくれたので、それはまぁよかったかな。
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夢 - 主さんストーリーとても面白いです!あの質問なんですが作った人から名前変換オリジナルの名前って見たりできるんですか? (2022年10月9日 18時) (レス) @page7 id: 914057515a (このIDを非表示/違反報告)
マコ - 幼なじみ可愛すぎて心臓痛いです笑 (2016年11月14日 0時) (レス) id: 3964615cd4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - か - せんぱいがいいな - 笑 (2016年6月28日 16時) (レス) id: a9f7a71f31 (このIDを非表示/違反報告)
yuki - 先輩がいいです! (2016年2月29日 1時) (レス) id: ce8849c6f1 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - せんぱいで!! (2015年7月20日 23時) (レス) id: 6d0d403dce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:憐 | 作成日時:2014年3月17日 16時