転 入 勧 誘 されてます【呪術廻戦】

37話 「することは三つだ」 ページ37

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「えっ…じゃあ二人が脱出したのは悠仁が宿儺と
入れ替わるためだったの…？」

「そうだ、こいつが合図を出したからもう
宿儺と代わってるだろう」

式神の、黒犬がさっきまで遠吠えをしていたのは
合図だったってことか…

確かに、特級相手でも両面宿儺には敵わないかも
しれない
どちらの実力もこの目で見たことない、見たことがあったら私は今、ここには居ない
死んでいる


「それで、お前はなんで任務から外されてたんだ」

「分からない。上層部が私を任務から外せって。
理由は不明」

「あのマンションの一件が原因か？」

確かに、元自宅のマンションは私はまだ呪術高専の生徒ではなかったから思い当たるのはそれしか
ないけど、違う

「それが、マンションの件は五条先生が言うには
特に上の連中は何も言ってないって。
だから更に謎なの」

「ていうかお前、上層部に逆らうつもりだったのか」

「だって、私は呪術師だから」

「………」

「相手が特級だろうが私は呪術師として、自分のできることをやりきって死ぬのなら私は別に死んでもいいって思ってるから」


そう言った後、気配を感じとった



「！」

「今、生得領域が閉じた…？」


ということは、後は悠仁が無事に戻るのを
待つだ、け…


「「！！」」


背後に、とてつもない気配が滞る
今まで感じたことのない気配…いや、これは
私の恐怖…？





「虎杖(ヤツ)なら戻らんぞ」



今、私と恵の背後に立っているのは
"悠仁の姿をした宿儺"だ

悠仁じゃない

何故、確か五条先生の話だと悠仁は宿儺と
自由に代われると聞いていたのに、どうして…


「そう怯えるな、今は機嫌がいい。
一人いなかった女もいることだしな」

「………」

「丁度良い、女。
まずお前と話がしたい」

「！」

「なんだ、そんなに俺と話すのが怖いか？
今は気分がいいと言っただろう。」


"怖い"

そんな簡単な単語で片付けられない

手が、足が、口が、声が、動かない、出せない

何もされていないのになんなの、宿儺って奴は…



「お前の術式はなんだ」

「…目、目を使う術式。どんな効果があるのかは
あなたが私を殺そうとする時に分かる」

「ほう、やはり目か。それが分かれば十分だ。
なら、これから俺がすることは三つだ」


「！！」



「一つ、虎杖(こぞう)を人質にする。
二つ、伏黒(ガキ)を殺す。
三つ、女の左目を奪ってから殺す。」


宿儺が、悠仁の身体の心臓あたりに
手を近づけた

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