34話 「高校生、ですから」 ページ34
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「…………」
「ほら、その不機嫌顔なんとかしなさいよ。
いつも無表情だけど意外と感情に正直よね」
「てことはいつも心は無ってことなのか?」
「余計な話をするな、緊急事態なんだ
さっさと行くぞ。透見は欠席と伝えておく」
そう、緊急事態で一年生全員が派遣されたのに
私は一緒には行けない
前の学校に呼び出されているからだ
バックれようと思い学校側に行けないことを伝えると「なら明日から普通に登校しろ、退学はなかったことに」と言われてしまい行かざるを得ない
「緊急事態故に在院者の生存確認と救助でしょ。
必ず私も行く。退学受理のハンコ押させてから」
任務に行けない悔しさのあまり、倒置法を使ってしまったが三人はそんなことを気にせずに私と目を合わせ、頷き合った
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校長室____
「だから、私は退学したいって言ってるんです。
そもそもこの学校は私が本来行きたい高校じゃなく、転入先の学校なんです」
「だからねえ透見さん、君は問題児でもないし
成績もまあ良い方で、退学させるわけにはいかないんだよ。それにぶっちゃけって言うけど退学者がいるなんて知れたら評判が下がるんだよ、もういい加減分かってくれないかな」
と、校長は偉そうに長々と一息でこの言葉を
喋る
私は今日、特に機嫌が悪い
さっさとハンコ押してくれないから私だけ、任務に
一緒に行けなかった
"緊急事態"
"生存確認と救助"
少年院に呪いと共に残されているのは在院者。
そこの人たちが一体何をして少年院にいるのかは
分からないが、呪いに殺されるのは最期として
どうなのかと思った
だからこんなことしてる場合じゃない
これは、あまり使いたくなかった
だけど、早くみんなと合流しなければ、私でもみんなの、人の、役に立てる、立ってみせなければ
すうっと深く息を吸ったと同時に目を閉じ、
吐いて、開けた
「私が問題児なら退学させるということですね」
校長が座る椅子の後ろに回って校長の
左肩に手を置いた
「ああそういう…って、え?」
「今から校長室の窓ガラスと廊下の窓ガラスを割ります。ちゃんと弁償代は出しますから」
「ちょ、ちょっと待ちなさい!そんなこと
君にできるわけが…!」
「できますよ
いつまでもここでお喋りをしている
時間はない____
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えむむ(プロフ) - あいりさん» あいりさんはじめまして!コメントありがとうございます!!そう言って頂けるととても嬉しいです!頑張ります! (2020年11月28日 21時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - さわりにゃんこさん» さわりにゃんこさんコメントありがとうございます!!本当ですか!嬉しいです、、、そうですね!私も一年ズ、二年ズに夢主を絡ませたいです! (2020年11月28日 21時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - シノンさん» シノンさんコメントありがとうございます!そう言って頂けるとモチベが上がります!更新頑張ります! (2020年11月28日 21時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - 初めまして!いつも通知がきて嬉しく読んでます!!勧誘成功してからのお話もとっても読みたいです!! (2020年11月28日 18時) (レス) id: 209cc63d47 (このIDを非表示/違反報告)
さわりにゃんこ(プロフ) - いつも通知が来るたびワクワクしながら読んでます。続編は読んでみたいですね!五条先生との絡みもですが1年ズ以外にも2年ズとかとの絡みも気になるので! (2020年11月28日 18時) (レス) id: a346737382 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えむむ | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2020年11月23日 19時