※修正 19話 《死ぬまで払い続けてやる》 ページ19
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「早く逃げてください。ここから下に行けば、
化物はいませんから」
「は、はい…!ありがとう…!」
マンションに入って取り敢えず屋上から順番に
呪いを祓おうと思っていたのに、エレベーターは
破壊されて使い物にならないし、まだ逃げ切れていない住人を呪いが殺そうとするし、
もうめちゃくちゃだ。
冷静に考えられない…
屋上にも住人はいる、けどここにも住人はいる
全員は、助けられない…
『こいつのせいで死んだんだ!』
「ッ…いッ…!!」
腕に激痛が走り、血飛沫が横目に映る
気を取られてると四方八方いる呪いに
殺される…!
術式を使って私の姿を見えなくする暇もない呪いの数の多さ…
とにかくここにいる呪いを祓って屋上に行くことに集中しなければならない
屋上にいるのは幸い三級…できる、私ならできる…
「っ!!?」
後ろから____!?
階段を駆け足で上っていると後ろから
足を呪いに掴まれた
「呪いのくせに、びっくりさせないでよ」
掴まれた足で、呪いの顔を蹴っ飛ばす
呪いは階段から落ちていった
まずい…どんどん鈍ってきてる
一体一体は全然大したことないのに、束になって
来たせいで体力も削られるし、だんだん集中力、注意力が鈍り始めてこの怪我の有様だ
壁に叩きつけられて頭から血が出てるし、
足だって階段から落とされて動かす度に激痛が
走るし、腕も出血しているから鞭振る度に
痛いし
でも、呪術高専に入ったらこんなの
当たり前になる
痛くても、苦しくても、私は死ぬまで
呪いを祓い続けてやる
そう意気込んで屋上の扉を開けた____
「!」
扉を開けると、そこは地獄だった
何人か、もう数えられないほど酷い有様だった
性別も分からない人なんて何人もいた
ただ、分かったのは自分の母親の残骸のみ
「母さん、なんで肝心な時に連絡して来なかったの」
呪いが怖いからって、私と居ないと外にも
出れなくて、
私の帰りが遅いって連絡したら、なるべく早く帰って来てって言って、寄り道も、遊びもさせてくれなくて
私が夜に勉強していても、お構いなしに
コンビニやスーパーに連れ回して、
「…うざいって思うことの方が多かったけど、
それでも私は、母さんの娘だから」
母さんが死んだら、悲しいんだよ____
血まみれになりながら、ぼろぼろになりながら
セーラー服の少女は紅色の鞭を構える____
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えむむ(プロフ) - あいりさん» あいりさんはじめまして!コメントありがとうございます!!そう言って頂けるととても嬉しいです!頑張ります! (2020年11月28日 21時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - さわりにゃんこさん» さわりにゃんこさんコメントありがとうございます!!本当ですか!嬉しいです、、、そうですね!私も一年ズ、二年ズに夢主を絡ませたいです! (2020年11月28日 21時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - シノンさん» シノンさんコメントありがとうございます!そう言って頂けるとモチベが上がります!更新頑張ります! (2020年11月28日 21時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - 初めまして!いつも通知がきて嬉しく読んでます!!勧誘成功してからのお話もとっても読みたいです!! (2020年11月28日 18時) (レス) id: 209cc63d47 (このIDを非表示/違反報告)
さわりにゃんこ(プロフ) - いつも通知が来るたびワクワクしながら読んでます。続編は読んでみたいですね!五条先生との絡みもですが1年ズ以外にも2年ズとかとの絡みも気になるので! (2020年11月28日 18時) (レス) id: a346737382 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えむむ | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2020年11月23日 19時