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海人side
俺は小学4年生の頃、嫌な思いをした。
ある日、お母さんにおつかいを頼まれて、お店に向かった。
そのお店は地下に食品売り場があって、エレベーターで降りた。
頼まれたものを買って、帰ろうと思いエレベーターに乗って上がってる最中、一瞬揺れて停電になり止まってしまった。
不幸なことに、その時乗ってたのは俺一人だけ。
パニックになり、もうその時には子供用の携帯を持ってたからお母さんに電話した。
お母さんが慌てながらも対応してくれて、お母さんの方からエレベーターの管理会社の人に電話してくれた。
エレベーターが開くまでの間、俺はずっと泣いてた。
お母さんは俺を落ち着かせようと、電話越しで色々声をかけてくれた。
「お買い物してくれてありがとうね」
「お母さんがいるから大丈夫」
「海人は強いよ、あと少し頑張れ」
そんなお母さんの声、言葉で少しずつ落ち着きを取り戻した。
でも、怖かったことには変わりない。
携帯を持ってる手はずっと震え、嗚咽でなのか、止まったことに対する恐怖のせいなのか分からないけど、息が上手く出来なかった。
結局1時間半後にエレベーターが開いて大人の人が俺を抱っこして救出してくれた。
無事に助かったけど、それからというもの、エレベーターは恐怖の対象となった。
家族と一緒にいても、友達と一緒にいても、絶対にエレベーターには乗らない。
適当に理由をつけて、階段を使うようにする。
そして、メンバーにも。
今まで言ったことはない。
だって、恥ずかしくない？
21の男が過去のことが原因でエレベーターが大嫌いなんです、って。
口が裂けても言えない。
こんな恥ずかしいこと言ったら、メンバーにバカにされる。
そう思って、ずっと隠してた。
そして今日も、階段から屋上に上ろうと思ったのに...
エレベーターを使うことになってしまった。
エレベーターに乗ってる今、心臓がバクバクしてうるさい。
早く着いて....着いてっ！
俺のこの思いは届かず...
――ピカッ
一瞬エレベーター内が光ったかと思えば、真っ暗になり、止まってしまった。
びっくりしすぎて、声も出ない。
まただ...
あの日と同じだ...
あの日と同じように、また俺は苦しむの...？
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ゆっぴー - 廉くんの利き手利き足の怪我で紫耀くんの世話してる内容が見たいです｡廉くんの甘えた発動して欲しいです｡ (2021年7月27日 12時) (
レス) id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - じくねこさん» 読んでみてください！ (2020年9月8日 19時) (レス) id: 5339af8eb4 (このIDを非表示/違反報告)
じくねこ - ハイマた読んでみます (2020年9月8日 16時) (レス) id: 1083519e52 (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - はるきさん» 本当にすいません。今まで応援して下さりありがとうございます。リクエストもくれて、とても嬉しかったです。本当に今までありがとうございました！ (2020年9月8日 8時) (レス) id: 5339af8eb4 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - このみさん» お知らせ読みました。まさか予想外でした。このシリーズがもう終わるなんて言うことに。このみさんが決めたことなら仕方ありません。今までお疲れ様です。それでも8章まで続いたのはすごいです。ホントによく頑張りました。これからは別の作品の更新を頑張ってください (2020年9月7日 23時) (レス) id: a18184d9a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：このみ | 作成日時：2020年6月14日 0時
