3 ページ6
岸side
岸「起きた...。廉、早く準備して。仕事遅れるから」
きっと慌てて飛び起きて秒の早さで準備して車に乗り込むんだろう、そう思ってたけど...
廉「行かへん...」
首をフリフリしてムスッとした顔でそう言った。
岸「何でよ？映画の宣伝とかあるんでしょ？行かなきゃ。マネさんも待ってる」
廉「嫌や...あんなもん...」
廉はそう言って布団の毛布を頭まで被った。
岸「あんなもんって...。とりあえず起きなきゃ。ほら、出てきてよ」
廉「嫌って言っとるやん！」
そう大きな声で言ったかと思えば、、
廉「ｸﾞｽｯ...嫌や...ｸﾞｽｯ」
なぜか泣き出した廉。
岸「ちょ、どうした？廉？」
最初は"行きたくない"とか廉のただのワガママだと思ってた。
だからちょっと強く早く行くよう急かしたけど、
まさか泣かれるとは思わなかった。
廉「ｸﾞｽｯ...ﾋｯｸ...」
岸「廉...？何かあった？」
何でここまで拒絶するのか。
理由を聞いても答えは返ってこない。
岸「廉...」
けど、泣くほどのことだからきっと何かがあったはず。
岸「...廉、マネさんとこ行ってくるから待ってて。手、離すよ？」
廉の手を2回優しく叩けば、ゆっくり離れてった。
部屋を出て階段を早く降りて、外に出た。
マネさんは車の中にいて、俺の存在にすぐ気づいて助手席の窓を開けた。
マネ「廉は？」
岸「あ、それが...行きたくないって泣き出しちゃいまして」
マネ「...は？泣き出した？」
岸「はい...俺がちょっと強く早く行けって急かしたら、毛布を頭まで被って泣いちゃいました...」
マネ「何で？理由は？」
岸「聞いても答えなくて...とにかく断固拒否って感じっす...」
マネ「でももう仕事始まってるし、困るんだけどなー....」
岸「今日の仕事って何ですか？」
マネ「雑誌の取材3本と宣伝の収録。夜1時まで仕事が埋まってるって感じで」
岸「そんなにあるんすか...」
廉、映画の主演だもんな...。
大忙しだ。
岸「疲れちゃったんすかね...仕事」
マネ「んー、俺としては無理やりにでも行かせたいけど、断固拒否なんだろ？とりあえずそれぞれスタッフの人たちには、体調不良で休むって伝えとく。明日は来るよう伝えといてくれる？」
岸「はい、わかりました、何かさっせん...」
マネ「じゃあよろしくな」
岸「はい」
マネさんに頭を下げると、車は走り出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 246人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「King&Prince」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆっぴー - 廉くんの利き手利き足の怪我で紫耀くんの世話してる内容が見たいです｡廉くんの甘えた発動して欲しいです｡ (2021年7月27日 12時) (
レス) id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - じくねこさん» 読んでみてください！ (2020年9月8日 19時) (レス) id: 5339af8eb4 (このIDを非表示/違反報告)
じくねこ - ハイマた読んでみます (2020年9月8日 16時) (レス) id: 1083519e52 (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - はるきさん» 本当にすいません。今まで応援して下さりありがとうございます。リクエストもくれて、とても嬉しかったです。本当に今までありがとうございました！ (2020年9月8日 8時) (レス) id: 5339af8eb4 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - このみさん» お知らせ読みました。まさか予想外でした。このシリーズがもう終わるなんて言うことに。このみさんが決めたことなら仕方ありません。今までお疲れ様です。それでも8章まで続いたのはすごいです。ホントによく頑張りました。これからは別の作品の更新を頑張ってください (2020年9月7日 23時) (レス) id: a18184d9a6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：このみ | 作成日時：2020年6月14日 0時
