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岸side
廉は運ばれて、紫耀も一緒について行って...一気に静まり返ったスタジオ。
自分の足元を見ると、血が...
岸「廉、紫耀を庇ったんだな...」
玄樹「俺、後ろにいたから分かったけど、廉、紫耀を突き飛ばしたんだ。危ないって言って。気づいたら、廉は...下敷きに...っ」
神「廉、命懸けで紫耀を守ったんだ...」
この血は、廉が紫耀を守った証。
命懸けで廉は紫耀を守ったんだな...
岸「...俺らも行こっか」
神「だな」
岸「海人、大丈夫か...？」
そういえば、海人、一言も発してないなと思い、海人を見ると、嗚咽も出さず、静かに涙を流してた。
岸「海人...」
気づいたら、海人を正面から抱きしめてた。
俺が抱きしめた途端、我慢の糸が切れたのか、
海人「ｸﾞｽｯ...れんっ...れん...ﾋｯｸ、」
声を出して、俺の肩に顔を埋めて泣いた。
岸「見るの、辛かったな...大丈夫大丈夫」
海人は廉のことが大好き。
いっつも廉、廉って言って。
廉にどんなに"ウザイわ"とか"離れろ"って言われても、ニコニコ笑って廉にひっついてる。
歳もそんな変わらず、仲のいい双子って感じで、いっつも一緒。
そんな双子のお兄ちゃん的存在の廉がこんな事になって、きっと辛かったんだろう。
玄樹「まず楽屋行って荷物取りに行こっか。撮影、中止だし」
岸「だな。海人、行けるか？」
海人「ｸﾞｽｯ...行け、る...ｸﾞｽｯ」
岸「うん、手繋いで行こっか」
差し出した俺の左手に海人の右手が乗った。
4人で楽屋に行って自分たちの分、そして紫耀と廉の分の荷物も持ってすぐさま楽屋を出てマネさんの車に乗った。
マネさん宛に紫耀からメールが来たみたいで、廉はこの近くの大学病院に運ばれたらしい。
到着してすぐ手術室に運ばれたとマネさんは言っていた。
車は15分近く走り続け、病院に着いた。
手術室の方へ行くと、紫耀は椅子の上に座って待っていた。
岸「紫耀！」
紫耀「あっ...岸くん...」
紫耀の元まで走ってった。
玄樹「廉は、手術中？」
紫耀「うん、左腕、骨折してるみたい...」
左腕って...完璧、利き腕じゃん...
岸「そっか...紫耀、ありがとな」
紫耀「何もしてない...何もっ...」
岸「紫耀、自分を責めるなよ。絶対に...」
紫耀「でも...俺がもっと早く気づいて逃げてれば...こんなことにっ...」
岸「それは違う。紫耀は悪くないから...」
絶対に悪くない。絶対に...
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ゆっぴー - 廉くんの利き手利き足の怪我で紫耀くんの世話してる内容が見たいです｡廉くんの甘えた発動して欲しいです｡ (2021年7月27日 12時) (
レス) id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - じくねこさん» 読んでみてください！ (2020年9月8日 19時) (レス) id: 5339af8eb4 (このIDを非表示/違反報告)
じくねこ - ハイマた読んでみます (2020年9月8日 16時) (レス) id: 1083519e52 (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - はるきさん» 本当にすいません。今まで応援して下さりありがとうございます。リクエストもくれて、とても嬉しかったです。本当に今までありがとうございました！ (2020年9月8日 8時) (レス) id: 5339af8eb4 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - このみさん» お知らせ読みました。まさか予想外でした。このシリーズがもう終わるなんて言うことに。このみさんが決めたことなら仕方ありません。今までお疲れ様です。それでも8章まで続いたのはすごいです。ホントによく頑張りました。これからは別の作品の更新を頑張ってください (2020年9月7日 23時) (レス) id: a18184d9a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：このみ | 作成日時：2020年6月14日 0時
