【w.r.w.r.d】甘々【短編集】

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・sh「好きや、A。やから、はよ起きてや。」
戦争中に大怪我を負った貴女は勝利が確定して暫くしても目覚めません。出来る限り貴女の様子を見ていた彼は今日も貴女の傍に居ます。彼は手を握り懇願するように言葉を紡げば顔を歪めます。もう1回言ってや、ゆっくり瞼を上げた貴女が彼を見つめれば彼は目を見開いた後、「好きや。」と大粒の涙を零します。泣きながら何度も何度も愛の言葉を伝える彼に微笑めば涙を拭おうと頬を撫でます。目を赤くさせ鼻をすする彼にごめんね、私も好きよ、と言えばまた泣きそうな表情を浮かべるため泣かんでや、とつい笑みが漏れます。彼は「泣かせたのは誰や！」と口を尖らせた後、そっと顔を近づければ短いキスをしてくれました。貴女の怪我が治るまでずっと傍にいてくれるでしょう。そして、今度はこんな事にならないように貴女を守り続けてくれることでしょう。

・rb「な、なぁ、話があるんやけど.......。」
彼からそう話しかけられれば仕事のことかと思い、何かあった？、と尋ねます。少しの間口籠もる彼を不思議に思っていると「やっぱなんでもないわ。」と言われてしまいます。その言葉を不満に思った貴女は言いたいことがあるなら言ってよ、と頬を膨らませます。彼は焦ったような反応を見せた後、決心したのか「Aの事が好きなんや。つ、付き合ってくれませんか？」と言います。予想外の言葉に今度は貴女が慌て私の事が好き？、と疑えば「せや。返事は何時でもええか、らっ！？」貴女は彼が話している途中で思いっきり抱きつけば驚きながらも彼はがっしりと抱き留めます。私も好き、とにっこり笑えば彼は顔を真っ赤にするため真っ赤やん、と意地悪に続ける貴女。彼は「うるさいわ！もう離さへんからな！」とぎゅうっと強く抱き締めました。









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