過呼吸になってしまった ページ17
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・gr「おい!A!?」
執務室で業務をこなしていると喉がヒュッ、と鳴りました。呼吸がどんどんと乱れていき思わず倒れ込むと椅子に当たりがたん、と大きな音が立ちます。たまたま廊下にいたのであろう彼からドア越しに名前を呼ばれるも反応出来ずにいると、異常を察した彼は扉を開け、貴女を見れば目を見開き駆け寄ってきます。大丈夫だ、と伝えようとするも上手く伝えられない貴女に「喋らなくていい。」と優しい声音で告げると抱き寄せてくれます。彼の温かさや匂いに安心感を抱き、落ち着いてくれば呟くようにお礼を告げます。彼は心配そうな顔で貴女の顔を覗き込み「俺の事をもっと頼ってくれ。」と鼻先にキスを落とします。
・tn「ちょっ、 A!?どうしたんや!」
書類のチェックを頼もうと彼の執務室へと訪ねた貴女は、呼吸が乱れていくのを感じ、書類を落としてしまいます。落ちた書類にめもくれず焦った彼の声が遠くに聞こえますが、驚き、軽くパニックになった貴女は上手く息が出来ず涙を零すことしか出来ません。そんな貴女に彼は落ち着かせるように大きな手で背中を撫でてくれます。少しずつ落ち着きを取り戻していけば「ええ子や。そのままゆっくり息吸いや。」と優しい声で囁きます。暫くしてやっと喋れるようになった貴女がごめんなさい、と謝れば「あんまり無理してんとちゃうぞ。」と叱るような口調で言う彼。素直に気をつけます、と答え彼の胸に顔を埋めればいつもより強くぎゅう、と抱きしめられました。
・ut「Aちゃん、大丈夫やから、な?」
この間の任務で失敗したことをずっと気にしていた貴女は彼に自分はなんでこんなにも無能なのか、と弱音を漏らします。だんだんネガティブな事しか考えられなくなってくると遂に呼吸すらままならなくなります。そんな様子の貴女を彼は自分の膝の上に座らせれば呼吸のペースを促すように背中を優しく叩きます。彼に体を預けゆっくり深呼吸を繰り返そうと頑張っていると「そうそう。上手やな。」と褒めるように頭を撫でてくれます。落ち着き意識がはっきりしてくれば彼は「Aちゃんは無能やない。自分のことをそんな風に言わんといて。」と眉を下げながら微笑みます。慰めではなく本当にそう思ってくれている事が分かるその声音に肯定の意味を込め頷けば彼は安心したように口づけました。
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るるなこ - 初めまして!どの小説(特にkiss避、耳がすきです!)も、最高でドキドキが止まりません。もし、お時間があればなんですが、リクエストさせていただきたいです!「くすぐってみた」を是非いつか拝見したいです!突然申し訳ございません!もしよろしければお願いします! (2019年11月16日 2時) (レス) id: 5b1f2f213c (このIDを非表示/違反報告)
もち - めちゃくちゃすきです!応援してます……!過呼吸のとかお酒のとかもうぜんぶすきです! (2019年11月16日 1時) (レス) id: 5b1f2f213c (このIDを非表示/違反報告)
りめんばー(プロフ) - 赤月 アズさん» いつも見に来てくれて有難うございます!めっちゃ嬉しいです(´˘`*)いつでも見に来てやってください! (2019年7月2日 22時) (レス) id: 444debdc7d (このIDを非表示/違反報告)
赤月 アズ - 最近学校が最悪で見る機会がなかったンゴやっと見る事が出来たよー涙フキフキ(涙ふいてます)ひつれいかも知れませんが更新してなくても見させていただきます! (2019年6月28日 22時) (レス) id: e828082d4c (このIDを非表示/違反報告)
りめんばー(プロフ) - 赤月 アズさん» リクエスト有難うございます!承知致しました!そうなんですね、若くて羨ましいです!笑 (2019年6月26日 8時) (レス) id: 444debdc7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りめんばー | 作成日時:2019年5月13日 2時