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「遅くなった。」
ドアノックなしで入ってくるのおかしないです？なに、ここ、そんな気軽なリビング状態？先生がそこ見本見せるべきちやうの？
「待ちくたびれた。」
嘘やん、ゲームして寛いでいたやんすば るくん！
ごちゃごちゃ話しながら2人はさっさと部屋出て行くし、置いてきぼりの俺ってどうなのよ？
いじめやん、ほんまに。
起き上がって傷口押さえながらソファーに置かれたままのゲームをベッドに置いてからため息を一つ。
「俺も飲みたい。」
何て言うてみるけど、一人だから返事何てないんよ。
あったら怖いけど。
ベッドに転がって消灯時間までゲームをしようと立ち上げた。
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土曜日の昼下がり
茶封筒に読み終えた書類を入れてから眺める。
あんなに見てみたいと思った内容なのになんだか他人事のように感じたのは正解6、不正解4の内容だったからだけじゃない。記憶がそれなりに戻った今にはあまりにも興味が失せていてどうでもいいかなって感じ。
きっと探偵は必死に調べたのに、俺の情報はほんま落ちてないし誰も知らないしよくぞここまで集めたことに褒めて使わせよう!なんて思わないのは、不正解4のせいかもしれん。
テーブルに置いて、変な歩き方なのは傷がまだ絶好調に痛いのと遅れてきた筋肉痛で絶好調な状態。
腹は減るけど、ベッドから下りてトイレに向かうのも辛いから我慢中。
「よっこらせ。」
おっさんのような掛け声をしてベッドに転がり目を閉じたら即寝出来ます、俺……そんな状態。この辺りは静かなんやけどこの先の方は人の往来が多いみたいで少し騒がしい。
少しの声が落ち着くのは、人恋しいせいかもしれん。
天気ええな。
なんて思っていつも通り睡魔が俺に舞い降りて……
「大倉、入るぞ。」
返事返す前にすでに入ってるじゃないかーい!!!なんて、突っ込みたいくらいドアを開けてずかずか来たのはフェアリーさんだった。
「寝てたん、お前どれだけ寝れるん？」
「やることなくて。」
「入院するとみんなそれ言うな。」
バッサリ言ってからテーブルに置かれた封筒を見て「隆平か？」手に取って言うから俺は素直に頷い
た。
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2020年11月17日 16時
