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ホテルのボディーソープってなんで独特な匂いなんやろ？お高いラブホならそうでもないけど、ちょっとケチると安い匂いでほんま嫌やねん。
平日休みの自分にとって最近のストレス発散がこういう事って終わっている気がするんやけど、でも仕方ないよねぇ。
男の子だもん。
自分で抜くのもありだけど、エ〇本ないんだもん！
すば るくん、新しい本買ってください!!!
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街がクリスマス一色になっていく。イルミネーションに楽しそうな飾り、みんなが笑顔になりそうなものだらけでディスプレイを眺め、クリスマスツリーを見ながらポケットに手を入れ眺める。
本屋に入って絵本のコーナーを眺めると懐かしいのを見つけて手に取った。
「懐かしい。」
思わず口にしたのは子供の時に買ってもらった同じ絵本。
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ボク三サイニナッタンダヨ
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読んでもらったのは誰だっけ？
チカちゃんじゃないんよ……
優しい声で呼んでくれた人がおった。
３歳のクリスマスにもらった絵本
小学校行ってもあほみたいに読んでいた気がしたんよな。
ボロボロになってセロテープで補強して……あの絵本最後どうなったんやっけ？
思わず買った絵本を手に持って俺はアパートに帰る。
布団の上に座ってページをめくると思い出す。
分かっているのにドキドキして読んでるんやから子供か、俺は？
そうそう、プレゼントがむっちゃたくさんあってうらやましいって思うたん。
記憶が全部あるわけじゃないのに、これだけはしっかり覚えている
絵本を読んでいた
一人で玄関に座って待っていたん
どんなに待っても、ドアが開かない
隣の家で聞こえる『お帰り』『ただいま』あの声が恋しくてずっとずっと玄関で待っていた
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「チカちゃん、俺のこと嫌いやったもんな。」
絵本をカバンの上に置いて「酒飲みにいこ。」妙に気合を入れて俺はアパートを出た。
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2020年11月17日 16時
