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序列 ページ14

「なんで、そんなこと気になんの?」


「えっ…」


「…まあ、キングは別格だからね。
下手に手出しても、一瞬で消し炭になるくらいには」


殺気にも似た空気感に
思わずエリックが怯むが、紫城はすぐにその空気を霧散させて質問に答える


「キング除いたら、草薙さんじゃないスか」


「あー…どうやろね。
あとは


飛び抜けとんのは、八田ちゃんか」


「へー…アレが。
あっちは?

チワワの隣の」


戦闘力でいえば
八田と草薙がどっこいどこいか

草薙はあまり表立って戦闘するよりも
参謀的役割なので、強さで考えると基準がつけにくい


「十束さんは戦わねえよ」


「…そうなの?」


「あいつは、そういうんちゃうからな。
戦闘要員やないけど…

なんちゅーんかな。

アイツがおるとウチが上手く回んねん。
敵味方問わず
人を手懐けんの、得意な奴やしな」


「……ふぅん」


何かを思考した様子のエリックに
頬杖をついた紫城が端末へ手を伸ばす


「せやけど
十束には、優秀なボディガードがおるからな」


「…?」


「な、紫城?」


話を振られた紫城が
首を傾げながら視線をそちらへ向けた


「おまえ、ほんまずっと十束の隣おるやん」


「忠犬よろしく、みたいな言い方しないでくださいよ。
十束は危機感がないんです」


「あんたは、強いの?」


エリックの疑問に
紫城と草薙は顔を見合わせる


「紫城は、少し特別なんや」


「単純な火力だけを見るなら、かなり」


草薙と藤島の答えに、紫城は苦笑を浮かべ
再び端末の操作へ戻る


「俺はね、ムラがあるの。

結構
単独のが動きやすいかも。


周りを気にしてとか
誰かと協力してって
あんまり向いてないんだよね」


「ウチで1番のやんちゃ坊主かもしれへんしな」


「えぇ〜…ずっといい子でいるでしょう?」


「トラブルを持ち帰ってこんってだけのは
いい子やないで」


耳が痛い、と呟いて席を立った紫城は
そのまま出入口へ向かう


その途中


「エリック。
これだけは言っておくけど



お前は、“上手くいかない”よ」


意味深にそう告げた紫城の言葉に
草薙だけが肩を竦めた

その預言は外れない→←躾



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作者名:鍵宮 | 作成日時:2019年7月9日 19時

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