mystery...11 ページ11
『……やっぱり！
透兄ちゃんのことで合ってたんだね！』
「透兄ちゃんって、兄妹か何かなのか？」
「さすがに兄妹だとしたら、年の差ありすぎですよ〜」
「じゃあ、いとこ、とか？」
『うん！正解！
透兄ちゃんはね、親のいなくなった私のことを唯一拾ってくれた人なんだ！』
ちょっと暗い顔をして無理に明るい顔を作れば、完璧か。
……案の定、子供は純粋、引っかかってくれた。
「あ、ごめん……。辛いことを思い出させてしまいましたよね。ごめんなさい」
「ごめんね、Aちゃん...」
光彦くんも元太くんも歩美ちゃんも申し訳なさそうに眉をひそめた。
『ううん！平気だからだいじょーぶだよ！だって、今は透兄ちゃんと一緒に楽しく暮らせてるんだもん！』
「そうだよね！……あ、そうだ！いいこと思いついた！」
「どうしたんです？歩美ちゃん」
「Aちゃんも少年探偵団に入れようよ！」
「いいですね〜」
「いいんじゃねーか？」
「おい、勝手に話進めんなよ！Aちゃんも困ってんだろ？」
「えー、良いじゃないですかー！友達の印だと思って...！」
「バーロー、そういうのは本人に許可取ってからって……！」
『……！ぜひ！！入ってみたいです！……なんだか、面白そうでわくわくしちゃうなぁ〜』
目を輝かせながら、参加したい！と告げれば、即座に許可を出してくれる三人組。
対する、大人二人は、この会話に混ざることすらあきらめたように見える。
「いらんお節介みたいよ、江戸川くん」
「あ、あはは……」
『あのっ！コナンくんと哀ちゃんにも許可、とっておこうと思って...。今日来たばかりの私がお仲間になってもいいですか？』
「あ、えっと……」
「いいんじゃない？この子たちもうれしそうだし。特に吉田さんが...」
「そうだな...うん！いいよ！Aちゃんもよろしくね！」
『……！はいっ！よろしく！！コナンくん！哀ちゃん！！』
へぇ〜……小声で大人の会話ですか〜。丸聞こえなんですけど。
『あの、コナンくん、哀ちゃん、歩美ちゃんに光彦くん、元太くん！今日、一緒に帰ってもいいですか？』
「……！おう！！」
ちょっとだけ、ここらへんでチャンスでも与えとこうか。怪しまれているみたいだし……と思い、一緒に帰ろうと告げれば、即答でOKをだしたコナンくん。
家を暴こうって魂胆か。こちらと考えることは一緒だ。でも＿＿＿簡単には暴かせる気ないから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
壟薇 - 面白いです！更新頑張ってください！ (2019年9月19日 3時) (
レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
ミモザ - すっごく面白いです！次のお話も楽しみにしています！頑張って下さい！ (2019年7月26日 11時) (レス) id: 9414b767e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
