もう君を愛せない

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宮「久しぶり…帰ってくるなら一言連絡くれればよかったのに」


阿「いや大阪で働こうと思ってたんだけど、

急に東京来ることになってさ。ごめんね驚いたよね」



そりゃ驚くだろ。


俺の目の前には

あの時ふっかをふって海外へ旅立ったはずの阿部が立っているんだから。



この状況、ふっかと照が見たら修羅場になるよな


どうしよう




阿「あ、」



阿部がちらりとカウンターの方を見る


ふっかと照の荷物に目をつけたのか

優しそうな目で椅子の背にかけられた黒のスーツを眺めてる




阿「あ、ごめんね。宮舘に会いにきただけだから。

元気そうでよかった！

あ、はいこれ。よければ食べて」


宮「あ、ありがとう。」


阿「それじゃ！また連絡するね！」




阿部が5分も経たずに颯爽と帰っていった


俺は渡された袋を見る

渡してきたのは大阪のお土産




見覚えあるんだよ、この袋。






宮「……チーズケーキ。」








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照「宮舘。こいつ吐いたからもう帰るわ」


ふっかを抱きかかえてカウンターに戻ると

俺たちがあげたチーズケーキの袋を見つめていた



照「…宮舘？」



ガサガサッ



宮「あ、ああ、照。もう帰るの？」


照「あ、うん。流石に宮舘に迷惑かけるのも嫌だし

1人でこいつ抱きかかえて帰るわ。」


宮「そ、そうか。気をつけて帰るんだよ」



宮舘が少し慌てた顔をしたのはなんでだろう

ガサガサと物音を立てて宮舘はなにかを隠した




照「…ねえ」


宮「ん？」


照「なんでチーズケーキの袋2個もあんの？

だれかきた？」



俺は宮舘がチーズケーキの袋を２つ隠したのを見てしまった


２つもあげてないよな…



宮「あー親戚がさっき寄ってくれて、大阪旅行行ったからその土産って。びっくりだよな、まさか同じものもらうなんてな、ついてるわー」



いつもより早口に喋る宮舘。

…どうしたんだ？






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