もう君を愛せない

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次の日が二人とも休日でよかったと宮舘は眠るふっかをみて思った


窓を開け、朝四時の風に当たる。


ポケットから煙草を取ろうと思ったけれど

ふっかが嫌がるだろうからやめた



宮「情けないな、二人とも」



阿部もふっかも、お互いすれ違ってるのに

どうしてもう一度出会ってしまったんだろうか



宮「はは、運命かよ」




向かいのビルから昇る太陽を俺はゆっくり眺めていた




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家に帰ってスマホを見ると康二からの不在着信が5件入っていた


そりゃそうか、一緒にご飯行ったのに急に帰っちゃったんだもんな

怒るよな



prrr……



向『もしもし、阿部ちゃん！？』


阿「何度も電話してくれてたのに出なくてごめん」


向『ほんまに心配したんよ…無事で良かった〜』



優しい声の康二とは逆に

俺の淀んだ声




阿「あのさ、もうこんなことにならないように

康二には伝えておかないといけないことがある」



ん？どうしたん？といつも通りの口調の康二だが

もう内心気づいているんだろう




阿「俺と深澤さん、前付き合ってたことがあって

それで気まずくなって、帰っちゃったんだよ」



向『あっ、そうなんや』



阿「だから、もし東京に来て深澤さんのことみかけても深入りするのはよしてほしい。」



向『まあ、俺もばったり会っただけやからなあ

てかもう出張も明日で終わりやし！大丈夫！』






ほっと安心して胸をなで下ろす

康二には伝えてよかった





向『あ、あのさ今日深澤さんと一緒にいた照のことなんだけどさ』





"照"




いつかふっかが言ってた、恋人…






向『…言いづらいことなんやけど



やっぱり深澤さんとそういう関係らしいで。』




うん、知ってるよ

ふっかは曖昧にしたけど

わかってたよ





向『だから、その…

あんまり深澤さんにも関わるのやめといたほうがいいよ』





阿「……うん、そうするつもり」







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