もう君を愛せない

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岩「今日はありがとうございました。

明日、頑張りましょう」


『はい、明日の合同説明会頑張りましょう』




会議が終わって、エレベーターに乗ると

照が安心しきったように溜息を吐いた。



岩「あんな息がつまりそうな空間2時間もいたらだめだわ」


深「会議、めちゃくちゃ長かったもんな…」


ほぼガラス張りのエレベーターから見える大阪の景色。


エレベーターが1階に止まると開いた扉からいきなり人が乗ってきた。



『照！？』



グレーのスーツを着たイケメンが照の名前を呼ぶ


知り合い、かな？



岩「こーじじゃん、久しぶり」


向「照、大学ぶりやなあ！元気にしとった？」



大学の知り合いか

なんか、こんなに仲良いの、俺だけじゃないんだな



…少し妬いちゃうな




岩「そんなベタベタすんなよ」


向「あ、ごめんな！

もしかして明日の説明会って照の会社のとこか！」


深「あの…」


向「申し遅れました！

明日説明会でご一緒する向井康二です！

今日は明日の資料を作っていたので会議に参加はしなかったんですよ〜」




向井康二か。

覚えておこう。




深「よろしくお願いします…

照、いくよ」




俺は照の手を引いた。





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『さっきの、』







2階。

営業から帰ってきた俺はある人との待ち合わせでここにきていた。







向「あ、いたいた！






阿部ちゃん！」






阿「おまたせ。康二」



向「遅かったやん！」


阿「ちょっと忙しくてね」


向「ITコンサルタントって大変やな」


阿「フリーランスだけど沢山働かせてもらって嬉しいよ」


向「流石やな〜」




俺は康二に微笑むと窓の外を見た。





阿「日本、あんまり変わってないな」




きっと、東京も変わってないんだろう。





向「飯行くで！」


阿「うん」





きっと、君も変わってないんだろうな。







阿「ふっか。待っててね」





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