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阿部side




退社した後、俺はふっかの会社まで行くことにした


うちの会社から割と近くて助かるなあ、なんて思いながらも進む足は重たい


昨日の気まずさが残って、心の余裕がない


なんて声かけよう、なんて謝ろう


色んなことを考えながら、東京の混み合った道を一人とぼとぼ歩いていた



阿「はぁ…」



もうすでにふっかの会社の前で、俺は足を止めた


きてしまったな



きっとここまで来れたのは

ふっかに会いたい気持ちが勝ってしまったからだろう




『あ、もしもし?舘さん?』




俺の後方で、電話をする声が聞こえてきた


灰色のコートをきた見覚えのある後ろ姿




『ごめんね、舘さん。今日は呑みにいけないや。』



阿「ふっか…っ…」



思わず名前を呼んでしまった

でも、ふっかはそれに気づいたのか俺の方を振り返る



深「あっ…えっと、舘さん!ちょっともうきるね!じゃあ!」



慌てて電話を切るふっかに俺はお辞儀をした



阿「ごめん、電話中に。」


深「なにしにきたの…」


阿「これ、渡したくて。はい」



深「これ、、失くしてたやつだ」


阿「俺の同僚の向井が、拾ってくれたって」


よかったと安堵するふっかの顔を眺める


冬の寒さが少し肌を刺す

だからなのか、ふっかの顔は赤い




阿「あとさ、昨日のことなんだけど」


深「悪い、俺ちょっと今日用事あるから」



話を遮るように俺の横を通りすぎていくふっか


そんなに、俺と話したくないのか




阿「ふっか、」




俺がふっかの肩に触れたその時だった





深「…もうだめだ」



ふらっとしたのかふっかは俺の上にのしかかってきた



身体がとんでもなく熱い、

もしかして







阿「ふっか!?大丈夫?」


深「…ごめんっ、」






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ひーちゃん。(プロフ) - ytasanさん» 嬉しいコメントありがとうございます!! (2020年7月24日 22時) (レス) id: 666d245609 (このIDを非表示/違反報告)
ytasan(プロフ) - 更新の通知を見た時は声が出るほど嬉しかったです。最後まで楽しみにしています。 (2020年7月23日 4時) (レス) id: 5903fa3608 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん。(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます!こんなに切なくするはずじゃなかったんですけどね…泣 (2020年4月6日 20時) (レス) id: 666d245609 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 切ないですね…。ぜひ、ふっかさんと阿部ちゃんには、ハッピーエンドになってもらいたいですね。 (2020年4月5日 4時) (レス) id: 5ca5d758c8 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん。(プロフ) - ルルモさん» ぜひ作品の終わりまで読んでください!みんな幸せになる結末…頑張ります^_^ (2020年2月25日 23時) (レス) id: 666d245609 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひらのん♪ | 作成日時:2020年2月16日 23時

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