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阿部side
東京初日。
異動先の東京の会社でITコンサルタントとして初勤務。
俺は緊張しながらも仕事は同じだから大阪でやっていたことを活かし初日から足を引っ張らずに済んだ
休憩中に康二から電話が来た
阿「もしもし?」
向『あ、阿部ちゃん?』
阿「なに、どうかしたの?」
向『阿部ちゃんの会社にさ
"深澤さん"ておらん?ペンの忘れ物があってん』
…深澤?
元恋人のふっかの顔が瞬時に浮かぶ
阿「深澤、なにさん?」
向『あーそれは知らんねん。苗字しか聞いてないから』
ごめんなー忙しいのになんて言うから
阿「あー、こっちでも探しとくから
深澤さんの情報あったら教えてくれない?」
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阿「ここの会社ね」
定時に会社を出て、康二がいってた深澤さんの会社まで行くことにした
深澤さん、、もし知らない深澤さんだったら
あーちょっと落ち込むかも笑
意味のわからない期待と希望が俺の中で膨れていく
会社の前で待ち伏せっていうのもあれだし
エントランス入って受付に聞いてみようかな
あーでももしこれでふっかだったら大騒ぎかな…
その時だった
自動ドアから疲れた表情で出てくるサラリーマンが1人
歩き方、スーツ、髪型
後ろ姿を目で追ってしまう
阿「…ふっか、じゃん」
紛れもなく忘れられない愛しの元恋人の姿だった
俺はばれないようにふっかの後を追うことにした
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阿「相変わらずぼけっとしてるな」
ふっかの家の最寄り駅の改札を出てすぐの交差点付近の道
ふっかはゆっくり歩いていた
こいつ、なにか考え事してるよな?
ふっかの悪い癖、ネガティブになって考えだすと歩きが遅くなって周りが見えなくなること
変わらないその姿に少し不安になる
目の前の信号が赤に変わる
よし、ふっかに声をかけに行こう
そう思って一歩を踏み出した時だった
ブーーーーッ
車の警音器が鳴り響くとともに
車に気づいてもどかないふっか
俺はその場を飛び出して一か八かでふっかと自分自身を向かいの道に投げた
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ひーちゃん。(プロフ) - ytasanさん» 嬉しいコメントありがとうございます!! (2020年7月24日 22時) (レス) id: 666d245609 (このIDを非表示/違反報告)
ytasan(プロフ) - 更新の通知を見た時は声が出るほど嬉しかったです。最後まで楽しみにしています。 (2020年7月23日 4時) (レス) id: 5903fa3608 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん。(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます!こんなに切なくするはずじゃなかったんですけどね…泣 (2020年4月6日 20時) (レス) id: 666d245609 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 切ないですね…。ぜひ、ふっかさんと阿部ちゃんには、ハッピーエンドになってもらいたいですね。 (2020年4月5日 4時) (レス) id: 5ca5d758c8 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん。(プロフ) - ルルモさん» ぜひ作品の終わりまで読んでください!みんな幸せになる結末…頑張ります^_^ (2020年2月25日 23時) (レス) id: 666d245609 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひらのん♪ | 作成日時:2020年2月16日 23時