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33話 ページ33

誰かが近づいてきている。
そんな気配がして目を覚ました。

ノックの音。
聞こえないふりして毛布を被る。
数秒の沈黙の後、入るわよ。という女の声。
……女?

「あら、起きてたのね」

金色の髪の綺麗な、穏和そうな女性。
原作にも幾度か出ていた気がする。

「こんにちは。気分はどう?」

微笑みながら訊いてくるその言葉は、警戒を解かせるためのものだろう。
無視をして、俯く。
彼女の名前は、なんであっただろうか。

「……私はオレガノ。あなたは?」

私の考えを読み取ったかのように、名を言い、名を訊く。
答える気はない。
だから、反応を示さない。

「着替えを持ってきたの」

ずっとそんな服じゃ嫌でしょう? と微笑んだ。
気の利く人だ。いや、これが当たり前なのか? 感覚がずれているのか、否か、今の私にはそれさえも分からなかった。

「……ありがとう、ございます」

好意に甘える。
例も言わずに甘えるのはいただけないから、これだけには反応を示す。

一瞬、驚いたのか目を見開いた。
そしてまた微笑んで「どういたしまして」と言い、手に持っていた服を私の近くに置く。

「今着替える?」

と訊かれる。
自分の着ている服に目を移した。
簡易な病衣のようなものだった。服の裾からはうっすらと血の滲んだ包帯が見える。

首を一度縦に振り、肯定の意を示す。
そうすると、彼女はそう。と言って部屋を出ていった。
扉が閉まらんとするその瞬間、ぴたりと止まったかと思えば少しだけまた開いた。

「ああ、そこの扉を開ければシャワー室に出られるから」

……気の利く女性だ。本当に。

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- いえいえー当然の事を言っただけですー喜んで貰えて光栄ですよー それと、音域を広げる練習、頑張ってくださいー諦めずに頑張れば報われるはずですからねー ふむ、来月ですかーコトハ@白亜さんの小説は奥が深いのでーワクワクしますねー楽しみにしてますー (2015年8月21日 12時) (レス) id: 7c8a29757a (このIDを非表示/違反報告)
コトハ@白亜(プロフ) - 杏さん» 返信ありがとうございます。そう言っていただけると作ってよかったと思えます…ありがとうございます。なるほど、その方法がありましたね…早速試してみようと思います。アドバイスありがとうございます。せめて再来月までに公開できるよう頑張ります…! (2015年8月20日 18時) (レス) id: 5c05607229 (このIDを非表示/違反報告)
- 大丈夫ですー、ミーも返信遅くなってすみませんー 気に入った作品にコメントするなんて当たり前じゃあないですかー 音域が狭い、ですかーピアノで音を取ると結構出やすいですよーあとは、歌いたい曲を練習してー音域を広げるのもいいと思いますー 続編、待ってまーす (2015年8月20日 15時) (レス) id: 7c8a29757a (このIDを非表示/違反報告)
コトハ@白亜(プロフ) - 杏さん» 返信ありがとうございます、遅くなってすみません!わわ、続編までコメントいただけるんですか…ありがとうございます!嬉しいです!音痴というか出せる音域が狭いんですよね…なので歌が上手い人羨ましいのです… (2015年8月19日 0時) (レス) id: 5c05607229 (このIDを非表示/違反報告)
- はいー、頑張って下さいー続編出来るまで此処を見に来たりしましょうかねー 一番に作品を見に行ってコメントしたいですー…音痴?そんなのカラオケが悪いんですー声の質は様々じゃないですかー (2015年8月17日 11時) (レス) id: 81089b7519 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コトハ | 作者ホームページ:   
作成日時:2014年6月13日 17時

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