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2話 ページ2

「行ってみたい世界が、あるんです」

ダメ元だが、言うだけの価値はあるかもしれない。

「……ふむ。でもその世界に行くなら、条件があるわ」

言ってもいないのに彼女は応えてくれた。もしかしたら彼女は考えが読めるのかもしれない。

「いいです。どんな条件でも、呑みます」

彼らの行きたかった世界だから。

「ふふ、大好きなのね。彼のこと」
「……からかわないでください」
「あら、ごめんなさいね。さて、その条件なんだけど」

彼女は申し訳なさそうに、少し顔を曇らせた。

「必ずしも、幸福な人生になるとは限らないわ」

……なるほど、そういうことか。いや、そんなことか。

「構いません。それが対価というなら、従いましょう」
「ごめんなさい。……その代わり、といっては何だけれど、大切なものを一つ、それから記憶を持っていくことを許すわ」

彼女がそう言うと足元が光に包まれる。
不思議とあたたかい光だ。

「大切なものを一つ思い浮かべて。そうしたら、行きたい世界を思い浮かべるの」

大切なもの、か……。
私の大切なもの。彼との、彼らとの約束――。
急に浮遊感に襲われる。なんだか気持ちが悪い。


そこで、私は意識を手放した――。









「せめて、約束だけは叶えてあげるから、どうか……」

幸せに――。

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- いえいえー当然の事を言っただけですー喜んで貰えて光栄ですよー それと、音域を広げる練習、頑張ってくださいー諦めずに頑張れば報われるはずですからねー ふむ、来月ですかーコトハ@白亜さんの小説は奥が深いのでーワクワクしますねー楽しみにしてますー (2015年8月21日 12時) (レス) id: 7c8a29757a (このIDを非表示/違反報告)
コトハ@白亜(プロフ) - 杏さん» 返信ありがとうございます。そう言っていただけると作ってよかったと思えます…ありがとうございます。なるほど、その方法がありましたね…早速試してみようと思います。アドバイスありがとうございます。せめて再来月までに公開できるよう頑張ります…! (2015年8月20日 18時) (レス) id: 5c05607229 (このIDを非表示/違反報告)
- 大丈夫ですー、ミーも返信遅くなってすみませんー 気に入った作品にコメントするなんて当たり前じゃあないですかー 音域が狭い、ですかーピアノで音を取ると結構出やすいですよーあとは、歌いたい曲を練習してー音域を広げるのもいいと思いますー 続編、待ってまーす (2015年8月20日 15時) (レス) id: 7c8a29757a (このIDを非表示/違反報告)
コトハ@白亜(プロフ) - 杏さん» 返信ありがとうございます、遅くなってすみません!わわ、続編までコメントいただけるんですか…ありがとうございます!嬉しいです!音痴というか出せる音域が狭いんですよね…なので歌が上手い人羨ましいのです… (2015年8月19日 0時) (レス) id: 5c05607229 (このIDを非表示/違反報告)
- はいー、頑張って下さいー続編出来るまで此処を見に来たりしましょうかねー 一番に作品を見に行ってコメントしたいですー…音痴?そんなのカラオケが悪いんですー声の質は様々じゃないですかー (2015年8月17日 11時) (レス) id: 81089b7519 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コトハ | 作者ホームページ:   
作成日時:2014年6月13日 17時

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