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明日人の所に着いても特に大きな変化はなかった
話を始めて馴染んでくると一星もよく話すようになる
明日人はそれは楽しそうに聞く、もちろん俺達も
今まで島にしかいなかった俺たちにとって海外での話なんて興味しかない!
一星もとても楽しんでいる様だった
そして何より表情は砕けていた
(一星は、灰崎に気づいているのか…?)

そうこう話しているうちにも時間は過ぎていく
万作に小突かれちらりとバンドを見ると予定の時間より長引いて話していた
…このままだと話す時間が無くなる
俺はベットのシーツをさりげなくクシャクシャにして、カレーを急いで食べる
万作が声をかけてからの行動は早かった


「…で、なんの用でしょうか」
一星は歩きながら言う
長引く様ならどこか別の部屋に入らねばならないが…長く話すつもりは無さそうだ
それに下手に拘束するのは余計警戒させかねない、彼もこの調子だ。すぐ本題に入ってもいいだろう
「一星、はっきり言うが…俺達はお前を信用していない。」
彼は別に驚く様子もなく知っていると答えた
「…そう、警戒しないでくれ 同時に適しもしていないんだ。」「今はな」
万作が付け加える
(素っ気なさすぎる、話す気はあるのか…?)
俺は足を止める、数秒後廊下に足音はひとつもしなくなった
「今はですか…」
一瞬、冷たい視線が刺さる
ここから先はもう腹の探り合いだった

お互いがお互いを判断する様に
わざとらしく、それとも素か 振る舞い続けた

彼は気づいているのだろうか、俺達にとって離脱よりも気にしていることがあるというのに

鎌をかける 明日人について
…その目を逸らす仕草は態となのか?

じわじわと目の前に壁ができていくようだった

(…まるで弁護士の面会みたいだ)
話しているうちに彼の目にはうっすら動揺が浮かんでいく
もう、いい頃だろう 俺は万作に先へ行くよう促した

「…もう…話はいいんですか?」
顔は伏せたままだ
正直に言うと聞きたいことというのは元から少なかったのだ
(灰崎の件は練習場に来た時から何となく予想はしていたし、一星と明日人との仲も悪くなかった)
…今のこれは反応を見るための時間
決して判決を下すまいと元より決めていたことだ
「いや… まだ少しある」
(…もし、お前が 明日人を気にかけているなら)
「灰崎をみたか」
(それでお前が明日人に危害を加えないなら)
「いいえ、知りません」

(…いや、まて

"危害" ?)

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設定タグ:稲森明日人 , オリオンの刻印 , IF   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:Rein | 作成日時:2018年11月19日 3時

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