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「稲森明日人…どうして邪魔した…」
灰崎が俺を睨む
灰崎の手は強く握りしめられていた
「えっ…だって灰崎達は一星にボールを意図的にぶつけていたんだろ!なんでそんな」「うるせぇ!てめぇにはわかんねぇのか!?こいつのやった事が!」
灰崎が一星を指す
一星は心底興味無さそうに「はぁ?」と声を上げた
「どうして僕を指すんですか、僕は何もしてませんよ」
「しらばっくれるのも大概にしろ!お前がやったのは分かっている… お前の動きもおかしかった…チームを乱すような行動ばかり…」
鬼道さんが言葉を投げる
ゴーグルで見えないはずの瞳だがとても冷たいのがわかった
「落ち着けって!鬼道も!」
円堂さんが止めに入る
鬼道さんはマントを翻し何も言わず控え室へ戻って行った
「あーあー ほんとだぜ 空気読めねーのな」
感情のない声だった
みんな足早に去っていく
「あと…少しで… くそっ…」
灰崎は一星を睨みつけていた
そして俺を一瞥すると

「てめぇが余計なことしなけりゃな」

そう言って視界から消えた

俺は持っていた氷嚢を落とした
手が震えたのだ
氷浦が咄嗟に拾ってくれたが俺の手は掴もうとしなかった

余計なこと

その言葉が脳を反復する
氷浦の俺を呼ぶ声がする

明日人

余計なこと

2つ交互に過ぎっていつの間にか混ざっていく
心臓の音がやけに大きく響いた

「明日人!!」
肩を叩かれ顔を上げる
氷浦達が心配そうに見ていた
「…大丈夫か?顔色悪いぞ」
「とりあえず横になれる場所に移ろう、ここじゃ良くない」
「う、うん」
立ち上がろうとするが上手くいかない
まださっきのボールの影響が残っているのだろうか

俺はなんとか支えてもらいながら控え室へ向かった

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設定タグ:稲森明日人 , オリオンの刻印 , IF   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:Rein | 作成日時:2018年11月19日 3時

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