好きなのに

美咲 ページ25

それから、あの少年を見かけることは無くなっていた

夜刀神が味方に付いたのかはわからないけど
私たちはアンナの能力からアイツがどこにいるのか探すことにした

ア「ここ」
草「よりによって学園島か・・・」
　「また手が出しにくいとこに…」


ガラン！！

草「八田ちゃん！A！！」

私と美咲はほぼ同時にバーを飛び出した

途中で鎌本を拾って学園島にやってきた

八「行くぞ」
貴「あ、美咲たぶんそれ…」


ピー‼ピー！

美咲は私が止める前に先に行ってしまった

貴「だから言ったのに…」
八「早く言えよ！！」
貴「ごめんごめん」
　「ちょっとそこの君たち？」
　「私たちにその端末を貸してくれないかな？」
生徒「いや、その…」
八「さっさと貸せよ！！」
生徒「うわああああ！！」
貴「美咲！高校生をビビらせちゃダメでしょ！！」
　「出雲兄に怒られる！」
八「お、おう、悪かった」
　「さ、行くか」


それから私たちはたくさん聞き込みをした

でも、結果は芳しくなかった

誰も知らないと言っている

ここの生徒じゃないのかな・・・？

鎌「八田さん、少し休みましょうよ」
　「八田さん、全然休んでないじゃないですか！」
八「いいんだよ、俺は十束さんを殺した犯人を一刻も早く捕まえたいだけだ」
貴「多々良兄…」
鎌「あー、そこの！」
　「ちょっとこっち来い！」


鎌本が女子生徒に声をかける

女「いや、あの、その…」
鎌「こっち来いって言ってんだろ！」

ゴン！！

八「女に手ェあげんじゃねえって言ってんだろ！」
貴「悪かったわね」
　「もう行っていいわよ」
女「きゃあ！！」


ゴン！

もう一度美咲が鎌本を殴る

鎌「ちょっとは手加減してくださいよ…」
　「てか、八田さん、さっきから野郎にしか声をかけてないじゃないすか！」
八「うるせえな！男の事は男に聞けばわかるんだよ！」
貴「いやあ、女いるんだけど」

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