痛くて ページ21
多々良兄が励ましてくれたり
出雲兄が気遣ってくれたり
美咲が馬鹿みたいにはしゃいでくれたりしたおかげで
(尊兄は特に何もしてない)
私は少しずつ猿比古のいない日常に慣れてくるようになった
少しずつ素直に笑えるようになった
でも外回りに行ったら猿比古を見かける日があったりして
胸が痛くなることはあるけど
それでも私は幸せだった
そんなある日
事件は起こった
この日は本格的な冬の始まりだった
私たちは例年通りアンナの誕生日パーティの準備をしていて
いよいよ明日は誕生日、という日の事だった
多々良兄はついさっき帰っていった
私も、もうそろそろ帰ろうかな…
そう思っていた時だった
出雲兄の端末が鳴った
草「十束や」
貴「多々良兄？」
私は不思議に思った
だって、多々良兄はめったに連絡してこない
しかも電話だ
珍しすぎる
何か嫌な予感がした
こういう時の嫌な予感はたいてい的中してしまうものだ
出雲兄が「八田、A！一緒に来い！」と、叫ぶものだから
相当まずい状況なんだと理解した
出雲兄の焦った声は初めて聴くもので
出雲兄も珍しく焦っている
そう理解できた
多々良兄は安全なのだろうか
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十束レイラ(プロフ) - 西條アリサさん» コメントありがとうございます！伏見、かっこいいですよね！ (2018年12月17日 6時) (
レス) id: 3991f2bb68 (このIDを非表示/違反報告)
西條アリサ - 面白かったです！伏見君、かっこいいです！ (2018年12月16日 18時) (レス) id: 9d6400d0c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：皇レイラ x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年11月14日 18時
