好きなのに

幸せの詰まった瓶 ページ14

次の日、学校は大騒ぎとなった


猿比古が朝比奈さんを振ったのは、女子の間でちょっとした騒ぎになってたらしい


けどその、朝比奈さんを速攻で振った猿比古が、速攻でほかの女子と付き合いだしたことに
女子は怒った


女子「伏見君、許せない！」

とか、

女子2「顔は中々いいけど、性格が最悪ね！」

などと、けなしだした


私は私の顔しか見てない男子たちから、

男子「何で伏見なんかと！」

とか、

男子2「騙されてるだけだって！」

などと言われた

(そういうって来た連中には「あなたたちは猿比古の何を知ってるの？」と、言い返した)


私たちが付き合っても、三人でサボる習慣は変わらなかった


お昼だって三人で食べるし、帰るときは三人で帰る


特に何も変化がないのは良いことだ


私の心は、沢山の幸せの詰まった瓶のようだった


私はこの、小さな世界の住人であることがとても幸せだった


そんな私たちの小さな世界はそう長くは続かなかった

小さな世界→←私は君が

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