初戦 ページ7
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『………わざと言峰神父と戦う……？それは…どういう……』
「なに、大丈夫さ。戦うと言っても、殺し合う訳ではない。」
その言葉で私は優雅にワイングラスを揺らす師の意図を何となく理解した。
『……つまり、わざと戦闘を起こす事で、アサシンの敗退を全マスターに記憶させたい……と。』
「フッ……まあ、そういう事さ。」
『確かに、今回現界したアサシンは隠密行動に非常に適しています。アサシンは既に倒されたと、他のマスター達に思い込ませれば、戦いやすくなる。』
そのために
あのギルガメッシュを戦いに出す。
つまり、遂にあの男の英雄としての姿を見ることができるのだ。
その事実に、私は明らかに
高揚していた。
「……どうかしたかね？」
『…あ…い、いいえ…』
密かに浮かぶ笑みを必死に隠しながら、その場を去った。
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「何を笑っている？」
『！！』
自室として借りている屋根裏部屋に戻る途中、声をかけてきたのはギルガメッシュだった。
『…何の事？』
「先ほどから、気味の悪い笑みを浮かべているではないか。」
自分の頬に触れると、確かに若干だが口角が上がっている。
『……貴方には関係ない事。』
「……つまらぬ女よ……」
軽く鼻を鳴らし、さっさとどこかに行ってしまったが
私にはどこへ向かったのかわかっていた。
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それは突然だった。
凄まじい轟音と共に、眩いばかりの光が放たれた。
屋根裏で魔術の研究をしていたため、流石に心臓が飛び跳ねたが
すぐにそんな事はどうでも良くなった。
急いで部屋を出て、窓から外を見る。
光が徐々に薄れ、その奥でアサシンの死体が顔を潰された状態で倒れているのがわかった。
アサシンを倒したのは一人しかいない。
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『………お疲れさまでした、英雄王。』
一騒動が片付いてから、再び部屋に戻ってきたギルガメッシュに頭を下げ労を称える。
相手はというと、相変わらずつまらなさそうにしながらこちらを見ている。
「フンッ、全くくだらない事に我を使わせたな。魔術師共はこれだから気に入らぬ。」
『……貴方の戦い、感服いたしました。』
文句を言う英雄王に本心を告げると、今までで一番驚いた表情をした。
「………雑種、貴様…突然不気味な事を言うのだな…」
『……本心ですが。』
「…よくわからぬ女よ。」
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カエデ - もう更新は絶望的かもしれませんが、いつまでもお待ちしております😭 (10月8日 14時) (
レス) id: e7e0135c10 (このIDを非表示/違反報告)
指導者は白痴、かかってこいや当局 - まじかよ本当にいいとこで終わってんな、、、 (2021年8月26日 23時) (レス) id: 55ab4f5815 (このIDを非表示/違反報告)
Na Ryu(プロフ) - うそん！！？めっちゃ良いとこで終わってるー！！ (2021年1月4日 9時) (レス) id: e0675e6765 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃちゃん(プロフ) - コメント失礼します。ギルガメッシュが好きでこの小説を読み始めました。続きがものすごく気になります！更新頑張ってください！！ (2020年6月12日 17時) (レス) id: 5728e25ca4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめの - コメント失礼します^o^凄く面白いです！更新頑張って下さい！応援しています！ (2020年4月21日 19時) (レス) id: a922e9fda4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたび | 作成日時：2016年6月19日 6時
