異常事態#1 ページ5
ー夜
ー杉澤病院
コツコツ
恵「虎杖悠仁だな」
虎「!」
恵「呪術高専の伏黒だ」
『同じく呪術高専の華宮。悪いんだけどあまり時間がないんだよ』
恵「オマエが持ってる呪物はとても危険なものだ。今すぐこっちに渡せ」
虎「じゅぶつ…?」
恵「これだ。持ってるだろ」
虎「んー?あー、はいはい。拾ったわ。俺は別にいいけどさ先輩らが気に入ってんだよね。理由くらい説明してくんないと」
恵・A「『……』」
説明する時間さえも惜しいんだけどするしかないかあ
恵「…日本国内での怪死者・行方不明者は年平均10000人を超える。その殆どが人間から流れ出た負の感情。”呪い”による被害だ」
虎「呪いぃ?」
『まあそれ嘘だと思って聞いてるんだろうけど正直君が信じるか信じないかはどうでもいいから話を続けるね。特に学校や病院のような大勢の思い出に残る場所は呪いが吹き溜まりやすいんだよ』
『辛酸・後悔・恥辱、人間が記憶を反芻する度その感情の受け皿となるからね』
恵「だから学校には大抵”魔除け”の呪物が置いてあった。オマエの拾ったものもソレだ」
虎「魔除け?ならいいじゃん。何が危険なの」
恵「魔除と言えば聞こえはいいがより邪悪な呪物を置くことで他の呪いを寄せ付けない。毒で毒を制す悪習だ。現に長い年月が経ち封印が緩んで呪いが転じた。今や呪いを呼び寄せ肥えさせる餌。その中でもお前の高校に置かれていたのは特級に分類される危険度の高いものだ。人死にが出ないうちに渡せ」
虎「いやだから俺は別にいいんだって」
ブン
ぱしっ
虎「先輩に言えよ」
!!空……!?
恵「中身は!?」
虎「だァから先輩が持ってるって!!」
『その先輩の家は!?』
虎「知らねぇよ。確か泉区の方…………」
『何?』
恵「なんだ?」
虎「そういや今日の夜学校でアレのお札剥がすって言ってたな」
マジで…?
虎「え……2人揃ってその顔……もしかしてヤバイ?」
恵「ヤバイなんてもんじゃない」
『その人ら死ぬよ』
ザザザザ
虎「お札ってそんな簡単にとれんの?」
『いや、呪力のない人間に絶対に剥がすことは出来ないんだよ!普通はね!』
恵「今回のは中のモノが強すぎる!封印も年代物。紙切れ同然だ!」
虎「……」
うわー、なんか痛いヤツらって思われてないよね
まあ、そう思われてもしょうがないんだけどね
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れぃ - 恵くんかわゆい〜 (2022年9月25日 6時) (レス) @page29 id: 0a447ebb60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅玲 | 作成日時:2021年5月12日 23時