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もう何もかもが君のせいだ ページ40

『dtnb』 nb side

目を開けると、少し甘めの花の匂いがした。

さっきまで、自分の部屋で寝ていたはずなのに気づくと藍色の床がずっと先まで続いている。
大理石のような、何とも言えない雰囲気。

この場所をずっと歩いているのに、匂いの理由は現れない。

手を伸ばしても何もない。
匂いの理由はまだ分からない。
もどかしいから苦しい。

そんな気持ちを、どこかで感じだ気がするのに思い出せないまま目を閉じて、開いたら自分の部屋にいた。

nb「…夢、かぁ」

少しだけ汗をかいてた。
それが気持ち悪くて一回シャワーを浴びる。

今日は涼太の家に行く日だ。

シャワーを浴びて鏡で自分の顔を見る。
いつもと変わらないはずなのに、最近周りから幸せそうだねと言われることが増えた。

涼太の家に泊まったあの日の午後の仕事はふっかと一緒だった。

fk「あれ?なんか匂い違う」
nb「あぁ、涼太の家に泊まった」
fk「ええ!?」
nb「…なんだよ」
fk「いやぁ、なべが人の家泊まるって珍しいじゃん」
nb「…いいんだよ…」

涼太からの連絡を返す。
昨日のお礼の連絡と次いつ会えるかの話だった。

fk「……恋だねぇ、なべ」
nb「え?」
fk「だてさんからの連絡はすぐ返すし、なんか幸せそうな顔してさぁ〜いいなぁ」
nb「お前、照にチクるぞ」
fk「しゃれにならないからやめて?」
nb「ふはっ、何されてんだよ」
fk「言えない言えない」
nb「なんだそれ笑」

その後も、めめと会った時。

mm「しょっぴー、最近あれだよね」
nb「え?バブい?」
mm「いや…なんか幸せそうだよね」
nb「んー?そうか?」
mm「うん、なんか雰囲気がほわっとしてる」
nb「全然わからん」
mm「いいんだよ、分かんなくても」

結局メンバーのほとんどから幸せそうという言葉をもらったのに、俺の頭ははてなでいっぱいだった。

nb(なんだそれ…どんな顔だよ)

dt「翔太?」
nb「ん?ああ、ありがとう」
dt「いいけど…トマトパスタ嫌だった?」
nb「んーん、大丈夫」
dt「そっか。いただきます」
nb「いただきます。うまっ」
dt「ふふ、よかった」

2人でご飯を食べる時、必ず俺の感想を聞いてから食べる。
「美味しい」と喜んで目を向けると、嬉しそうに笑って「よかった」と言うその顔が好きだ。

dt「翔太、最近幸せそうだよね」
nb「うぇ?」
dt「…ここ、ついてるよ」

さらっとついた部分を拭き取って普通に口に運ぶ涼太。

nb「…ありがとう」
dt「うん」

まさかお前にその言葉を言われるとは。

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こるこる - 大好きです!応援してます!! (7月26日 18時) (レス) id: 9197daf582 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:stanley | 作成日時:2023年7月16日 1時

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