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kj「めめ…」

夢で見た、脈を感じないようなめめの綺麗な寝顔に不安になる。このままいなくなってしまうのではないか。

mm「んっ…こう、じ?」
kj「めめ!なんでおるん?」
mm「…んー…ふっかさんから康二が熱出したって聞いたから仕事巻いてきた」
kj「嬉しいけど…でも」
mm「康二、まだ熱ありそうだけど…」

大きな手におでこを触られる。
それだけでドキドキもするし熱がなくなったようにも感じる。

mm「まだ寝てないと。はい、お布団」
kj「めめ、やや…どっか行くんやろ?」
mm「え?」
kj「めめが…いなくなるような夢見てん。俺から離れるような…やだ」

頭がガンガンしてきて、それしか言えなくなって。
気づいたらめめは俺を抱えて同じベッドに入る。

mm「どこにも行かない。ここにいるから、一緒に寝よ」
kj「でも…移るかもしれんし」
mm「大丈夫だけど、抱きしめてあげれないから…じゃあここに手置いて」

握られた手はしっかりとめめの心音を感じている。
ドクドクと熱さまで伝わってくるような強い音。

mm「俺の…ここの音だけ感じて」
kj「ん…」

勝手に溢れる涙を、めめの大きな手が拭いてくれた所で意識を無くした。



あの夢の続きに戻る。
目を開けるとそこには横たわるめめがいた。
今度こそはと、恐る恐るめめの心音を探すとかすかに感じる一定のリズム。


kj「めめ…俺たち、どこまでも一緒に行こうな。たとえ2人しかいない世界でも…」

それだけ言って俺も目を瞑る。
優しい温度。温かい色と心地よいリズム。
ここはもう、2人だけの世界。



目が覚めると、朝になっていた。
頭はもう痛くなくて、その代わり恋人がいない。

(…帰ったんかな)


そっと恋人の抜け殻を撫でてリビングに向かうとなにやら慌ててるような騒がしい音がする。


mm「あっち!…あー…もう」
kj「めめ?」
mm「あっ、もう起きちゃったの?」
kj「おはよう…何してるん?」
mm「…お粥とか作ろうと思ったんだけど、ちょっと焦がしちゃって…ごめん」

そう謝るめめの左手には知らない指輪。
そこだけを見つめているとそれに気づいたように隠す。

kj「それ…なに?」
mm「…くそっ…ご飯食べてる時に渡そうと思ったのに」

ポケットから同じようなデザインの指輪が現れてめめと同じ位置の指に嵌められる。

kj「なんこれ?」
mm「今日で、一年だから…ペアリング。嫌だった?」

夢の意味を理解する。
全てこの日のための不安と期待。

めめの顔を見れば分かる
ここからは2人の世界。

どんな憂鬱だって消えていく。→←*



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こるこる - 大好きです!応援してます!! (7月26日 18時) (レス) id: 9197daf582 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:stanley | 作成日時:2023年7月16日 1時

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