姿を消した女 ページ6
僕の言葉は事実とは違う。
だから長谷部は僕を不審がるように見た。
刑事「では、その女性はどうしてあの場に？」
刑事がAに視線を移した。
確かに、なぜ彼女は現場にいたのだろうか。
長谷部「分かりません。僕は覆面の男に背後から薬を嗅がされて意識が朦朧としていたんです。気付いた時にはすでに彼女はいて、エイトのそばで泣いていました」
刑事「そうですか・・・後ほど本人に伺います」
尊氏「彼女はショックを受けています。少し落ち着くまで待って下さい」
刑事「分かりました」
鑑識「凶器のラウンディングハンマーに指紋は残っていません」
その報告を聞いた刑事は“すぐ戻ります”とこの場を離れた。
長谷部「僕はビデオテープを」
尊氏「それはどこにあるんだ」
前屈みになり、声を潜めて僕の嘘の確認をしようとして来る長谷部。
長谷部「・・・犯人に奪われました」
尊氏「なら手元にないものの話をしたところで何の意味もないだろ」
僕の言葉が正論だったのか、長谷部は口を閉じた。
尊氏「それより、犯人の顔は見たのか」
長谷部「見てないですけど」
そう言って僕を睨む長谷部。
尊氏「さっきから僕を疑ってるようだけど、警察から連絡が来るまでずっと家にいたよ。美尊に聞いてみればいい。・・・今は、そっとしておいてあげてほしいけど」
奥の部屋では美尊が悲しみに暮れている。
黙る長谷部を見ていると内ポケットに入れていたスマホが振動した。
画面を確認し、電話を掛けて来た相手の名前に口角が上がる。
刑事「お待たせしました！」
尊氏「すいません。もう席を外しても構いませんか。この後予定があって」
Aの体勢を少し変えて席を立ち刑事にそう聞くと、了承を得られた。
電話に出る為に席を外すだけだから後でAを迎えに戻ろう。
そう考えてその場を離れると後ろから刑事の声が聞こえた。
刑事「ここにいたその方とは別の女性のことについて何かご存知ですか」
長谷部「いえ・・・」
刑事の言葉に驚きゆっくりと振り返る。
尊氏「・・・他に誰かいたのか？」
長谷部「エイトの知り合いだと思います」
その言葉に動揺する。
あの場に長谷部と布袋、ホスト、A以外の人間がいたのはまずい・・・。
僕は電話の掛け直しを後回しにしてAを抱き上げた。
長谷部「尊氏さん？」
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御羅津魅羽喜(プロフ) - 設定できてなかったんですね！教えて下さりありがとうございます！ (2018年3月13日 14時) (
レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん(プロフ) - 続編にいっているのであれば、続くではなく、続編にいっていることを書いてくださらないと分かりませんよ？？？ (2018年3月13日 14時) (レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - 上手く話がまとまるよう頑張ります！コメントありがとうございました！これからもよろしくお願いします！ (2018年3月1日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
SAYA - すごくおもしろいです！応援してます！頑張ってください！ (2018年2月28日 23時) (レス) id: ac3c02d033 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - コメントありがとうございました！これからもドラマに沿いながら尊氏とのシーンも増やしていくのでよろしくお願いします！ (2018年2月14日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御羅津魅羽喜 | 作成日時：2018年2月13日 13時
