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出会っていた ページ43

尊氏「僕のせいで美尊に辛い思いをさせてしまってるのは分かってる。けど僕にはAしかいないんだ。いつも僕達のそばに笑顔でいてくれる、笑顔の裏にどれだけの苦労があったかなんて僕は何も気付いてなかったんだ・・・」



美尊「それは私も同じだよ。借金なんて・・・どうしてそんなもの抱えてるのよ」



尊氏「家族が関係してるみたいなんだ」



美尊「家族?・・・そういえば、Aちゃんの家族の話一度も聞いたことなかった」



ハッとしたように美尊はそう言った。



尊氏「Aは、話さなかったのではなく、話せなかったのかもしれない」



美尊「どういうこと?」



尊氏「12年前のあの事故。クルーズ船には僕達や旺太郎達も乗ってたみたいだけど、Aも乗ってたんだ。きっとAには・・・その頃までの記憶がない」



美尊「乗ってたって・・・新橋なんて人いたかな・・・」



尊氏「新橋じゃない。あの時Aは、神苅だった」



僕の言葉に美尊は驚いたように目を見開いた。



それと同時にどこからか“えっ!?”という男の声も聞こえた。



聞こえた方を向けばそこにいたのは旺太郎だった。



美尊「旺太郎!?戻って来たの?」



旺太郎「うん、まぁ。それより、Aさんが神苅の名であの船に乗ってたって本当ですか」



尊氏「・・・あぁ。彼女も君の父親に殺されかけたってことだ」



そう言いながら旺太郎の前に立つ。



旺太郎「それはどうなんでしょうね」



こいつは事故の真犯人が僕だということを知っている。



父親での揺さ振りは効かないか。



美尊「神苅ってあの神苅?まさか」



尊氏「そのまさかだよ美尊。Aは神苅グループの一人娘。正当な後継者なんだ。12年前に、すでに僕達はAに会ってる」



美尊「そんな・・・」



旺太郎「その本人のAさんは今どこに?」



尊氏「僕の車だよ」



美尊「えっ待たせちゃってるの?早く行かないと!」



美尊はAのことになると旺太郎のこともそっちのけになるのか、彼には見向きもせずに駐車場に向かって走って行ってしまった。



旺太郎「・・・相変わらずあなた達はAさんのことが大好きですね」



僕はその言葉に何も言わず車に向かった。







車に乗り込むと助手席でAが眠っていた。



美尊「私が来た時にはもう寝ちゃってた」



尊氏「そうか。・・・待たせちゃったもんな」



Aの頭を撫でる僕を見て美尊が口を開いた。

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設定タグ:トドメの接吻 , 並樹尊氏 , エイト/堂島旺太郎   
作品ジャンル:恋愛
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御羅津魅羽喜(プロフ) - 設定できてなかったんですね!教えて下さりありがとうございます! (2018年3月13日 14時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん(プロフ) - 続編にいっているのであれば、続くではなく、続編にいっていることを書いてくださらないと分かりませんよ??? (2018年3月13日 14時) (レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - 上手く話がまとまるよう頑張ります!コメントありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2018年3月1日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
SAYA - すごくおもしろいです!応援してます!頑張ってください! (2018年2月28日 23時) (レス) id: ac3c02d033 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - コメントありがとうございました!これからもドラマに沿いながら尊氏とのシーンも増やしていくのでよろしくお願いします! (2018年2月14日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御羅津魅羽喜 | 作成日時:2018年2月13日 13時

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