聞いた記憶 ページ38
美尊「未来?」
「まぁ、今となっては過去のことだけど。けど夢で見た全く知らない人が現実にいたら驚くよね」
美尊「そうでしょ?けど、宰子さんはケータリング会社で働いてて並樹乗馬倶楽部によく出入りしてるんだって。だから旺太郎が言うには、仕事中の宰子さんと私は無意識に出会ってて、夢と混ざっちゃったんじゃないかって」
「・・・そう考えるのが普通だよね」
でも、宰子さんってどこかで聞いたことあるんだよね。
眠ってて記憶が抜けてるから思い出せない。
「ん?あれ、今日の夜エイトさんと宰子さんと食事をするって?」
美尊「えぇ、そう言ったわ」
「それって、京子さんと尊氏もいるの?」
美尊「もちろん。旺太郎と結婚を前提に付き合うことになったって話したらお兄ちゃんが食事に誘ったらって言ってきて」
美尊ちゃん、エイトさんと付き合ってるんだ。
いつの間にそんなに話が進んでるの。
「その食事会、私も連れてって!」
美尊「え?ダメよ。あなたは怪我人でしょ」
「一週間も寝てたんだよ?京子さんや尊氏に会いたい」
美尊「ダーメ。歩く時だってふらついてるじゃない。まだ入院してた方がいいわ」
「えぇー?でもー・・・」
ふと病室の外に視線を向けると誰かが病室を覗いていた。
私と目が合ったその人がすぐにどこかに行ってしまった。
美尊「Aちゃん?どうかしたの?」
「ううん、何でもない」
あの人は誰なのか。
ここにいる三人の誰かに用があったのか。
そう考え込んでいると看護助手らしき男の人が病室に入って来た。
看護助手「ダメですよ新橋さん、病室を抜け出すなんて」
「見つかった・・・」
看護助手「ほら戻りますよ」
「はーい。美尊ちゃん、じゃあね。気を付けて帰ってね」
美尊「うん。Aちゃんも無理しちゃダメだよ」
「分かってまーす」
看護助手さんに連れられ私は自分の病室に戻された。
看護助手「いつ目を覚ましたんですか?」
「ついさっきです」
看護助手「そうですか。先生を呼んで来るので待っていて下さい」
「分かりました」
看護助手さんが出て行った病室で、宰子さんのことを思い出そうと頭を悩ませてみる。
宰子さんはどんな人なんだろう。
名前を聞いたことがある気がする。
いつだっけ・・・
けど最近じゃなくて、もっと前も聞いた気が・・・。
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御羅津魅羽喜(プロフ) - 設定できてなかったんですね!教えて下さりありがとうございます! (2018年3月13日 14時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん(プロフ) - 続編にいっているのであれば、続くではなく、続編にいっていることを書いてくださらないと分かりませんよ??? (2018年3月13日 14時) (レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - 上手く話がまとまるよう頑張ります!コメントありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2018年3月1日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
SAYA - すごくおもしろいです!応援してます!頑張ってください! (2018年2月28日 23時) (レス) id: ac3c02d033 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - コメントありがとうございました!これからもドラマに沿いながら尊氏とのシーンも増やしていくのでよろしくお願いします! (2018年2月14日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御羅津魅羽喜 | 作成日時:2018年2月13日 13時