夢の話 ページ30
尊氏Side
美尊や母さんと別れ会社で僕が使う部屋に向かう。
入ってすぐジャケットを脱いで投げ捨てた。
怒りに任せて机を叩く。
新井「尊氏」
尊氏「あのホストを何とかしろって言いたいんでしょう。言われるまでもありませんよ」
新井「それはもちろんだが、ほら。女のことだ」
そう言っておじさんは僕の前に書類を出した。
新井「佐藤宰子22歳。『Night Delivery Service』のスタッフだが、それだけじゃない。12年前のクルーズ船の乗客リストの中に、同じ名前が載ってた」
?【世の中には、簡単に過去に戻れる人間がいるって、知ってる?】
謎の男の言葉を思い出す。
あの男が何かの情報を握っているなら、直接会いに行った方が早い。
エイトSide
美尊さんと『NARCISSUS』に来た。
美尊さんを席に座らせてから少し離れた場所で急遽用意したガラケーを操作しているとそこに女の客が来た。
客「いやんっ、いやん。エイト、腕どないしたんアンタ」
エイト「・・・いや別に」
客「いや・・・何か、ええなぁ何か。ギプスもええっちゅうの?そそるっ、そそる!」
エイト「今日で店辞めるから。じゃあね」
そう言って女から離れ、美尊さんの元に戻る。
変な奴だったな。
腕組んでたホストも引いてたぞ。
エイト「店長が戻って来たら、辞めるって言うね」
美尊さんの左隣に座ってそう伝える。
美尊「本当にいいの?」
エイト「美尊さんの方こそ、本当に僕でいいんだよね」
美尊「・・・あなたを失って、自分の気持ちに気付いたの」
俺を見つめながらそう話す美尊さんの言葉が引っかかった。
エイト「失った?」
美尊「夢の中の話。少し前に、変な夢を見たの。信じられないくらいリアルで、不思議な夢だった」
エイト「その夢に僕が出て来たってこと?」
美尊さんは首を横に振った。
美尊「ううん、あなたはいなかった。この間、Aちゃんと寛之が重傷を負ったでしょ。でも、私の夢だと、・・・あなたが殺されたの」
エイト「・・・殺された?」
それは本当に夢の話なのか?
エイト「・・・変なこと聞くけど、何日分の夢だったの?」
美尊「それは、ちょうど一週間だったの。一週間分の夢を見たのよ」
だんだんと俺の頭の中でピースが繋がっていく。
エイト「どうやって、夢から覚めたの?」
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御羅津魅羽喜(プロフ) - 設定できてなかったんですね!教えて下さりありがとうございます! (2018年3月13日 14時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん(プロフ) - 続編にいっているのであれば、続くではなく、続編にいっていることを書いてくださらないと分かりませんよ??? (2018年3月13日 14時) (レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - 上手く話がまとまるよう頑張ります!コメントありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2018年3月1日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
SAYA - すごくおもしろいです!応援してます!頑張ってください! (2018年2月28日 23時) (レス) id: ac3c02d033 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - コメントありがとうございました!これからもドラマに沿いながら尊氏とのシーンも増やしていくのでよろしくお願いします! (2018年2月14日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御羅津魅羽喜 | 作成日時:2018年2月13日 13時