ホストを辞める ページ29
尊氏「・・・これ」
役員の言葉を聞き、僕は内ポケットにある婚姻届を出す。
美尊「兄と結婚するつもりはありません」
新井「えっどうして」
役員「おいどうなってるんだ」
役員「話が違うじゃないか!」
僕を一度も見ていないのにまるで婚姻届を出されることを分かっていたように、美尊ははっきりと断った。
まさか美尊に断られるなんて・・・
美尊の気持ちは聞いたことがなかったかもしれない。
僕は自分のことばかり考えていたのか。
エイトSide
京子「待ちなさい美尊!」
柱に寄り掛かって一人で尊氏達が会議室から出て来るのを待っていると美尊さんと慌てる母親、その後ろから少し焦った顔をしている尊氏が来た。
美尊「婚姻届にサインするつもりはないから」
美尊さんはきっぱり二人に言い切った。
尊氏「どうして・・・」
美尊「お兄ちゃんのことが嫌いなわけじゃないの。でも結婚は出来ない。私には、旺太郎がいるから・・・」
エイト「どうなってんだよ・・・」
美尊さんの決意した表情に困惑する。
状況に付いて行けてないのは俺だけなのか?
美尊「やっと見つけたの・・・本当の愛を」
そんな美尊さんに近付く。
京子「目を覚ましなさい!あの人には、他にもたくさん女性がいるに決まってるの!」
エイト「いますよ」
美尊「旺太郎・・・!?」
驚く美尊さんの隣に立ち、母親と向かい合う。
エイト「ホストですから」
京子「分かったでしょ美尊!」
エイト「でも。美尊さんの為なら・・・僕は生まれ変わります」
そう言って自分のスマホを尊氏に投げた。
尊氏は瞬時にそれをキャッチする。
エイト「女性の連絡先は全てそこに入っています。・・・どうぞお好きに」
京子「こんなことしたって、あなたがホストであることに変わりないでしょう?」
エイト「ホストも今日で止めます」
京子「え?」
そう伝えて美尊さんの方を向く。
エイト「証明してあげる。一緒に来て」
尊氏「待てよ」
尊氏に止められるが俺は考えを変える気はない。
エイト「美尊さんは僕が幸せにします。尊氏お兄さん」
美尊さんの肩に手を回しながらそう言った。
エイト「行こう美尊さん」
美尊「うん」
嬉しそうに頷いた美尊さんを連れてその場を離れる。
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御羅津魅羽喜(プロフ) - 設定できてなかったんですね!教えて下さりありがとうございます! (2018年3月13日 14時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん(プロフ) - 続編にいっているのであれば、続くではなく、続編にいっていることを書いてくださらないと分かりませんよ??? (2018年3月13日 14時) (レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - 上手く話がまとまるよう頑張ります!コメントありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2018年3月1日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
SAYA - すごくおもしろいです!応援してます!頑張ってください! (2018年2月28日 23時) (レス) id: ac3c02d033 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - コメントありがとうございました!これからもドラマに沿いながら尊氏とのシーンも増やしていくのでよろしくお願いします! (2018年2月14日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御羅津魅羽喜 | 作成日時:2018年2月13日 13時