謝罪 ページ15
2月14日
宰子さんとの約束通り並樹グループの会社に来た。
入り口で待っていると『Night Delivery Service』の車が到着した。
中から社員の人達が降りて仕事を始める。
「宰子さん」
宰子「来てくれてありがとう」
「ううん。でもどうしてここなの?」
宰子「デリバリーの注文を受けてたまたま知ったの。今日役員がたくさん集まる。だからきっと二人も来るはず」
「二人って、尊氏と美尊ちゃん?」
宰子「私と一緒にいて」
「・・・分かった」
私が宰子さんと話していると先日会った男の人が近寄って来た。
店員「またあなたですか?」
「その節は失礼しました」
店員「もう・・・邪魔しないで下さいよ」
「はい。じゃあ宰子さん。言われた通り、仕事の邪魔にならない程度に一緒にいるね」
私の言葉に宰子さんは頷いて仕事に取り掛かった。
その様子を見ていると先程の男の人が重そうに荷物を運んでいるのに気が付いた。
「手伝いますよ」
店員「え?いいんですか?でも、怪我してるし」
「大丈夫です。私暇だし」
最近はお金にも執着がなくなって来てしまった。
だからただ働きと分かっていながらも社員の人を手伝う。
意外にも仲良くなってしまった宰子さんと話していたからか、京子さんと美尊ちゃんのそばを通ったにも関わらず、二人に気付かなかった。
尊氏Side
今日は美尊と婚約披露パーティーでのことを謝る為に会社に来た。
人のいない通路で考え事をしていると、おじさんが近付いて来る。
新井「どうした。死んだホストに嫉妬してるのか」
そんなことを言い出すおじさんを思わず睨む。
新井「現場で号泣してたそうじゃないか、美尊さん。・・・それとも、美尊さんよりもショックを受けて寝込んでしまった新橋Aの方が気になるか」
尊氏「・・・それより、例の女はまだ見つからないんですか」
新井「ホストの協力者か。そんなもの気にするな」
今の状況を楽しんでいるかのように笑顔を浮かべるおじさんに苛立ちを覚える。
せめてこの人がAのことを忘れてくれればどんなにいいか。
美尊「何の話ですか?」
美尊が近付いて来た。
おじさんは“何でもありません”と態度を変える。
尊氏「行こうか」
そう声を掛けて歩き出す。
これから行う役員会議での僕の行動は、間違っていないだろうか。
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御羅津魅羽喜(プロフ) - 設定できてなかったんですね!教えて下さりありがとうございます! (2018年3月13日 14時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん(プロフ) - 続編にいっているのであれば、続くではなく、続編にいっていることを書いてくださらないと分かりませんよ??? (2018年3月13日 14時) (レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - 上手く話がまとまるよう頑張ります!コメントありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2018年3月1日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
SAYA - すごくおもしろいです!応援してます!頑張ってください! (2018年2月28日 23時) (レス) id: ac3c02d033 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - コメントありがとうございました!これからもドラマに沿いながら尊氏とのシーンも増やしていくのでよろしくお願いします! (2018年2月14日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御羅津魅羽喜 | 作成日時:2018年2月13日 13時