僕等の恋の行く末は 完結編

おまけ　side 2 ページ20

「それじゃ、本当にありがとー！！」


マンションのロータリーにおろしてもらい、俺は千賀と共にガヤの車が走り去っていくのを見送った
ボストンバックを持ちあげて、エントランスのほうへ歩みを進める



「ねぇねぇ！ガヤさんの車にそのまま乗っていったけど、ミツ、この後ちゃんと家に帰るのかなー」


後ろから俺の後をついてきた千賀が、キラキラとした目で俺のほうを楽しそう○○ぞき込む



「さぁね〜。まぁ、いいじゃん？二人には二人しかわからないことがあるんだから」


チンっというエレベーターの音と共に俺たち二人は乗り込んだ



「千賀が家に来るの、実は久しぶりだよな」

「そうだね！なんか、嬉しい！！」

「ま、全然かわってないよ？」



ドアを開けてリビングに千賀を通す

確かにそんなに変わってない〜なんてはしゃぎながら、ソファに腰を下ろした千賀の後ろ姿を見ながら、ふうっと息を吐いた

旅行帰りと思えないほど元気な千賀に、少しだけやれやれと思いながらも、その無邪気な姿が愛おしいと思った


「ね、なんか飲む？」

「んー。コーヒーもらう！」



キッチンでお湯を沸かしながら、ふと、口を開いた


「それにしても、俺がミツに恋愛相談しているときに、千賀もガヤに相談してるなんて知らなかったよ」

「あーうん、まぁそうだよね！俺達、息ぴったりじゃん！！」

「まぁ、でも・・その甲斐あってか、あの二人はあの二人で、よかったよな」

「へ？何が？！！」



いまだに状況が理解できていない千賀を顔をまじまじと覗き込むと、不思議そうな目で俺を見返してくる
思わず、笑いが漏れて吹き出すと、千賀に人の顔を見て笑うとかひどい！と、怒られてしまった


「千賀、帰りの車の中で寝てたでしょ」

「え？ニカも寝てたじゃん」

「あー、俺寝てたけど、実はちょっと起きてたときもあって、のぞき見してた」

「え！？何を！！」

「だから・・その、」

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