僕等の恋の行く末は 完結編

side Ki ページ1

「ふ、ふじがやっ…！」


きれいに２つ並べられた布団の上
フカフカの羽毛が柔らかく音をたてて、ぐちゃぐちゃに皺を描いてしまった
そこに、俺たち二人が倒れ込んだせいで


「んっ、はぁっ…あ、…」


着ていた浴衣のはだけた襟元から藤ケ谷の手が入ってきて、ゆるゆると腹を撫でられる
結んでもらったはずの帯紐が、シュルっと音をたてて抜かれた

藤ヶ谷と交わすキス、素肌に触れてくる指先
その感触が気持ちいいとともに、ゾクゾクとした感覚が走る

繰り返されるキスに、酸欠になっていくようで頭がぼうっとする

だけど、辞めたくない

口内を貪るようになぞられて、深く唇を合わせられた

気持ちいいっ…


「きたやまっ…口、開けてっ…」


言われるがままに、半開きにした口から、藤ヶ谷の舌が入ってくる
ザラリとした感触が、すでにジンジンしている口内をさらに激しく犯していく


「ふっ、ンンっ…」

キスに答えながら、俺の上に覆いかぶさった藤ケ谷の、きれいな黒髪をくしゃりと掴んだ

こんなキスは、初めてで…
気持ちよすぎて、おかしくなりそうだ

甘くて、濃い…

全部、藤ケ谷に溶かされてしまいそうで


「北山、めちゃめちゃエ ロい顔してる…その顔、ヤバいっ…」


一旦、唇を話した藤ヶ谷が、濡れたような雄の目で俺を見下ろしていた

お前こそ…色気だだ漏れのくせに

そんなことを思っていると、俺の上に覆いかぶさった藤ヶ谷が、ゆっくりと自身の浴衣の紐を解いた

なで肩の肩から、ゆっくりと落ちていく浴衣
同時にさらけ出された褐色の肌

薄いようで、広さのある胸板が、俺の目の前に広がって、俺は胸の奥がじんじんと疼く


「北山、あったかい…」


そのまま、ギューッと強く抱きしめられた
合わさった俺達の肌は、互いの体温や鼓動を敏感に感じ取る

それと同時に体の中心が固く、熱く反応していく


「んっ…ふじが、やっ…」


ゆっくりと、藤ヶ谷のちいさな顔が下の方へ降りて、腹のあたりにチュッと吸いつかれた
チクリとした痛みとともに、赤く咲いた痕


「はぁっ…北山…もう、俺っ…」

色気をまとった藤ヶ谷の目が、俺をいるように見下ろす

そのままチクリと繰り返される痛み
体中にキスをされて、全身愛されるように指先でなぞられた

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