それは、タカラモノ 〜第四章 最愛〜

side F ページ18

「キレイ・・・」

「そんなこと・・ない・・こんな身体・・」

「北山は、キレイだよ。キレイで・・早く欲しくなる」


小さく、耳元でそう囁くと、熱を宿した目で北山が俺を見つめてくる
思わずその唇に、深く吸い付いた

「ン、んっ・・」

キスを繰り返しながら、ゆっくりと、主張するソコに手を這わせて包み込む

温かい・・

その熱を、共有するように、優しく包んで、ゆるく上下に扱くと、
たらりと垂れた蜜が俺の指に滴った

クルクルと、親指で円を描くように先端に触れてやると、あっという間に滴る甘い蜜を指先で掬い取って、見せつけるようにぺろりと舐めた

瞬間、北山が目を見開く

「ば、バカ・・そんなモン舐めんなっ・・」

「フフッ・・甘い・・北山の味がする」

「っ・・・」


もう一度、指先に掬い取って、じゅぷじゅぷと音を立てるように指先で扱くと、
北山が俺の腕をぎゅっとつかんだ


「や、あ・・キモチ、ぃ・・・」


俺の行為に、北山も気持ちが高揚したのか、快感を口にしながら、俺の顔を引き寄せると、自分から唇を合わせてきた

「キス・・辞めないで・・・もっと・・シて・・」

そう言いながら、噛みつくように求めてくる北山に、
俺の中の理性がさらさらと砂の塔のように崩れていく

「バカっ・・これ以上・・煽んなっ・・」


俺より一回り小さな背中をぎゅっと抱きしめて、覆いかぶさるようにして北山にキスをした

「ふ、ンン・・は、あぁっ・・・」


互いを貪るように激しくキスを繰り返しながらも、右手で北山の熱くなっている身体の中心を強く擦り上げる
卑猥な水温が鼓膜を支配して、互いの吐息だけがこだまするこの部屋
ただの俺の部屋は、この瞬間だけは・・特別な場所になる

「あ・・すごっ・・も、ベトベト・・」



俺の手にまとわりつくように溢れだした透明な蜜
すっかりと固さを持っている北山のソコを包みながら、左手でつッとなぞってやる

「や、ああぁあ！！」


背中を逸らせた北山が、大きく啼いた

「ふふ・・気持ちぃ？」

「あ・・・も・・ダメ、かも・・・」

「いいよ、我慢しないで・・・」

俺の下で、熱に侵されて、乱れていく北山の肌が、どうしようもないくらい俺を駆り立てて、
早くその熱を繋ぎたいと、俺を急かす
右手で、断続的に北山のソコを愛すると、一層溢れだす蜜が、俺の手を官能的に汚していく


「あ・・あぁ・・」


もうそろそろ、そう思いながら、右手のスピードを上げて、甘く啼く北山の首筋に深くキスをした

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