それは、タカラモノ 〜第四章 最愛〜

第3章までのあらすじ ページ1

突然、いつもの日々を過ごすメンバーに襲いかかった魔の手

ケガや、入院を余儀なくされたメンバーが次々と続出する中で、
迫るくる恐怖に耐えながら、日々を過ごしていった

襲われかけた北山君に、藤ヶ谷君は隠していた思いが溢れるも、今はまだ自分たちだけ幸せになれないと、一線を越えることをためらう
全て終わったら、晴れて・・そう願う二人の願いは、叶うことはなかった


一方、横尾くんに接触してきた男が
藤北の一年前、という謎のワードを残して、二人への不信感を煽るように仕向けるも、
その男の正体は、1年前に番組の昇格を引き換えに、北山君へ身体の関係を強要していた神崎という名のプロデュサーだった

二人は、一年前神崎に北山君が襲われかけた際、互いへの気持ちを隠したままで、一度だけ身体を重ねたことがあったが、それは互いに胸の奥に秘めたまま、メンバーとして日々を過ごしてきた


自身の左遷を、藤北二人のせいだとひどく逆恨みしていた神崎は
二階堂くんに接触し、北山君に迫った事実を婉曲して伝えるも、この事を言ったらメンバーを危険にさらすと脅迫する

藤北の二人は様子がおかしい彼に気づきながらも、直接そのことに触れられずにいた

しかし、次々に危害に会うメンバーを目の当たりにし、ついに二階堂君はこの事実をメンバーに告白するも、そんな中で藤北の二人は神崎に誘拐されてしまう

二人の行方を追うメンバーだったが、毒を飲まされて瀕死の藤ヶ谷君の前で、北山君は心身ともにひどく傷つけられる
ナイフを振りかざした神崎から、北山君を守るように覆いかぶさった藤ヶ谷君は、出血多量の重症で運ばれるも、何とか一命をとりとめる


しかし、目を覚ました時に藤ヶ谷君は、北山君が自分の目の前で襲われたショックからか、ここ最近の全ての記憶を失っていた

その事実を知った北山君は、藤ヶ谷が辛いことを忘れているならばいい、と自分一人でそのことを抱え込む事を決意
一方、その様子を案ずるメンバーと、日々悪夢にうなされる北山君

北山君の部屋を訪れた宮田・玉森君に、一人で抱え込まず、藤ヶ谷君にすべてを話そうと諭されるも、北山君はためらっていた

その一方で、毎日病室を訪れる北山君の様子から、藤ヶ谷君は彼に何か違和感を感じながらも、いまだにその事実が何なのかを、気づくことができずにいた


それぞれの思いが交錯する中で・・
メンバーの笑顔が戻る日は来るのだろうか

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