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side Ki ページ46

はぁ、はあ・・あ、ああ


苦しい、
痛い・・いや、だ・・




それでも、どこまで逃げても、そいつの手は、俺の事をつかんで引きずり出そうとする



『いや、だぁ!!』

『や、ああぁあ!!』


張り裂けるような痛み
ナカから、抉られていくような・・


苦しくて、思わずぐっと奥歯を噛む

それなのに


『いいの?藤ヶ谷君・・めちゃくちゃにしちゃうよ?』



嫌だ、いや、だ・・・

目の前で、赤く染まっていく藤ヶ谷
苦しそうに歪んだ、大事な人の、表情

もう・・耐えられない




やめて、やめてくれ・・

大切な・・大事な・・仲間なんだ



いや、ちがう・・大事な、大事で、

俺が一番


愛する人





『あ、ぁあああ!!』

『いい子にしてなよっ・・』


グッと、突き刺さる感覚と、吐きそうなほどの、嫌悪感


もう・・いやだ・・


だけど・・


藤ヶ谷、ふじがやぁ・・・

届かない名前を呼んだ









「っ・・ん・・」

「あ、キタミツ!」


目を覚ますと、宮田がそばで俺の顔をのぞいていた

「あ・・寝起きに宮田の顔かよ・・」

「えー!ひどい、きたやーん」


おどけて笑うソイツの笑顔に、少しだけ心がほぐれた
玉は、リビングのソファの上から、こちらを見て、俺と目が合った瞬間、泣き出しそうな笑顔を向けてきた


「えっと・・俺・・」

「ミツ、ごめんね・・」


こちらにふらふらと近づいてきた玉の、その泣いているような表情に、なんでだよと、くしゃっと頭を撫でてやった
それでも、玉はひたすらに涙を流す


「宮田にも、心配かけて、悪かったな」


俺がそういうと、宮田は、微笑んだまま首を横に振った


「ね・・キタミツ」

「ん?」

「がやさんに・・言おうよ」

「え・・」



いつもの、へらっとした宮田の表情からは想像できないくらいの真剣な眼差し


「俺・・ずっと考えてたんだ。どうしたらいいのか」

「宮田・・?」

「キタミツだけが、過去の辛い記憶を背負い込むなんて・・おかしいよ」

「でも・・藤ヶ谷にはっ・・それに、あれはもう過去の」

「終わってなんかないんだよ!!」



急に、大きな声を出した宮田の声が、静まり返った部屋に響き、玉がビクッと肩を揺らした

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ピンクピーチ(プロフ) - あこさま!いつも温かいメッセージありがとうございます!励みにさせてもらってます!!もう少しで幸せな二人編に突入するので、もう少し頑張ります^_^ (2019年11月15日 15時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - こんにちは!更新されるたびに泣きながら読んでます。みんなの心の傷が癒えてふたりがしあわせな時間を早く過ごせることを願ってます。ピンクピーチさまもしんどい部分の更新大変だと思いますががんばってください!応援しております^^! (2019年11月15日 14時) (レス) id: c75777a11f (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - みってぃーさん» はじめまして^_^日課にしていただけて大変光栄です!そして、温かいお言葉!こちらこそ泣きながら読ませていただきます!!これからも、更新励みますので、良ければ読んでやってください★ (2019年11月11日 18時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
みってぃー(プロフ) - いつも更新ありがとうございます!毎日更新されているか確認するのが日課になってます。そして、更新された話をここ最近泣きながら読んでいます。作者様の作品はどれも心に刺さるものばかりで尊敬しています。大変だと思いますが更新頑張ってくださいね。 (2019年11月11日 17時) (レス) id: 4e432f1ab1 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - キスマイさん» ご愛読ありがとうございます!これからは、藤北以外のメンバーの心情も複雑に絡みながら展開していきます…また楽しんでいただけたら、嬉しいです^_^ (2019年10月27日 10時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年10月23日 15時

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