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side Y ページ5

「あ・・血が、止まんない・・」

押し当てても、太輔の背中は、真っ赤に染まっていき、俺の指先にも太輔の血がべったりとついていた

呼びかけても、ぐったりとした太輔の体は動くことはなく、
ミツを守るようにして、うつぶせに横たわっているその顔は、前髪からちらりと覗いた唇が、信じられないほど白かった


「がやさん・・がやさん・・」

すでに、泣いている千賀と、同じくらいに青白い顔をしているニカ

俺が・・俺がしっかりしなきゃ!

太輔の下で、取り乱しているミツを見つめながら、もう一度太輔の背中に腕を押し当てた

動かしちゃ・・・いけないよな

拘束されているような、ミツの身体を、はやく離してやりたいけれど、
素人が、むやみに動かせないほどに、太輔はぐったりとしていたから、俺は怖くなった


「救急です!」

ヘルメットをかぶった、救急隊の人たちが、駆け寄ってくるのを見て、
そこまでの時間が、永遠のように長く感じられた

「早く・・お願いします・・出血が・・ひどくて・・」

目の奥が、涙で滲んでいく
ぐったりとした太輔を、救急隊の人たちがとりかこむ様を見ながら、自分の無力さを呪った

「先に、この男性を運びます。もう一台のほうで、彼を搬送します」

救急隊の人たちが太輔をのせた担架を担いだ


「わったー、ガヤについていってあげて」

「え・・」

「ミツは、俺達が連れてくから!」

強い目で、俺を見たニカに、わかったと頷く

ごめんっ…
ミツ・・もう少し・・まってて

お前の太輔は、絶対に、ミツを置いて行ったりしないから


泣き叫ぶミツの方に視線を送って

太輔がのせられていった救急車のほうへ、全力で駆け出した

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ピンクピーチ(プロフ) - あこさま!いつも温かいメッセージありがとうございます!励みにさせてもらってます!!もう少しで幸せな二人編に突入するので、もう少し頑張ります^_^ (2019年11月15日 15時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - こんにちは!更新されるたびに泣きながら読んでます。みんなの心の傷が癒えてふたりがしあわせな時間を早く過ごせることを願ってます。ピンクピーチさまもしんどい部分の更新大変だと思いますががんばってください!応援しております^^! (2019年11月15日 14時) (レス) id: c75777a11f (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - みってぃーさん» はじめまして^_^日課にしていただけて大変光栄です!そして、温かいお言葉!こちらこそ泣きながら読ませていただきます!!これからも、更新励みますので、良ければ読んでやってください★ (2019年11月11日 18時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
みってぃー(プロフ) - いつも更新ありがとうございます!毎日更新されているか確認するのが日課になってます。そして、更新された話をここ最近泣きながら読んでいます。作者様の作品はどれも心に刺さるものばかりで尊敬しています。大変だと思いますが更新頑張ってくださいね。 (2019年11月11日 17時) (レス) id: 4e432f1ab1 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - キスマイさん» ご愛読ありがとうございます!これからは、藤北以外のメンバーの心情も複雑に絡みながら展開していきます…また楽しんでいただけたら、嬉しいです^_^ (2019年10月27日 10時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年10月23日 15時

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