side Y ページ15
太輔と、ミツが入院して、3日が過ぎた
ミツは、まだ目を覚まさず・・俺たちはあれからいろいろなことがあった
玉は無事退院したけれど、まだ通院が必要なため、マネを失った俺たちの代わりに宮田が連日付き添ってくれていた
俺と、ニカと建永は、事務所に事情を聴かれるために、連日ここへ通っていた
今回は、俺達に落ち度はなかったものの、事実上一遍に、メンバー二人が離脱した状態の俺たちに、
事務所は、当面の活動休止を勧めてきた
「いやです」
はっきりと、声を上げたのはニカだった
「誰も、いなくなってなんかいない。大丈夫です、俺達やれます」
「いやでもね・・二階堂君・・」
「そうです、アイツら二人が戻ってきたときのためにも・・ここで立ち止まりたくないんです」
健永もそれに従い、いつになく、前のめりになる末っ子たちの姿に、俺は頼もしさを覚えて胸が熱くなった
「二階堂と千賀の言う通りです。俺たち・・大丈夫です。すぐにまた7人で活動できます。
それまでは、個人仕事中心に進めていきますから」
二人の穴は、5人で埋めていくよ・・
二人がなによりも、守りたかった居場所は、二人が帰ってきたときに、きちんとあけておけるように
俺達が、守るから
「わかったけれど・・無理はしないように」
結局俺たちの熱意に折れて、事務所は活動の継続を認めた
事務所は、抜けてしまった大石マネージャーの穴埋めに、奔走しているようだったが、
それと同時に世間に、『事務所の元マネージャー逮捕』という記事が載ってしまい、その火消しに忙しそうだった
幸い俺たちとの関係性を指摘する声もあったものの、俺達は事件とは無関係ということで、箝口令を敷かれて、マスコミの目を避けるように、しばらくはおとなしくするようにときつく言われた
おとなしくもなにも、
こんな時に、
太輔とミツが、こんなにも辛いときに・・・
俺達が何をするっていうんだ
所詮、事務所にとって、俺達は商品の一つでしかないという事実を、重い知らせれてしまったようで
少しだけ悲しくなった
Prrrrrr
とたん、スマホの着信が鳴り響く
「はい・・」
「市民総合病院の看護師ですが・・北山さんが・・・」
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ピンクピーチ(プロフ) - あこさま!いつも温かいメッセージありがとうございます!励みにさせてもらってます!!もう少しで幸せな二人編に突入するので、もう少し頑張ります^_^ (2019年11月15日 15時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - こんにちは!更新されるたびに泣きながら読んでます。みんなの心の傷が癒えてふたりがしあわせな時間を早く過ごせることを願ってます。ピンクピーチさまもしんどい部分の更新大変だと思いますががんばってください!応援しております^^! (2019年11月15日 14時) (レス) id: c75777a11f (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - みってぃーさん» はじめまして^_^日課にしていただけて大変光栄です!そして、温かいお言葉!こちらこそ泣きながら読ませていただきます!!これからも、更新励みますので、良ければ読んでやってください★ (2019年11月11日 18時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
みってぃー(プロフ) - いつも更新ありがとうございます!毎日更新されているか確認するのが日課になってます。そして、更新された話をここ最近泣きながら読んでいます。作者様の作品はどれも心に刺さるものばかりで尊敬しています。大変だと思いますが更新頑張ってくださいね。 (2019年11月11日 17時) (レス) id: 4e432f1ab1 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - キスマイさん» ご愛読ありがとうございます!これからは、藤北以外のメンバーの心情も複雑に絡みながら展開していきます…また楽しんでいただけたら、嬉しいです^_^ (2019年10月27日 10時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年10月23日 15時