side F ページ39
「北山、思い込み激しすぎ。本当バカ」
「うるせぇな!お前がめんどくさいことするから」
「北山のバカ、バカバカバカ」
「な、お前だってなぁ!」
「もう、離してやらないから」
俺の腕の中にすっぽりと収まった、北山を見下ろすと、照れた様に少し頬を染めて、俺を睨み上げる大きな瞳と目が合った
そんな顔しても、無駄だよ
心の奥がきゅるんってなったんだからなっ
その、赤い唇が愛おしくて、チュッと優しく口づけると
久しぶりの感触に、心が騒がしくなる
唇が離れた瞬間、名残惜しそうに、俺を見たかと思うと、ふと視線を下げて、俺の唇を見つめる北山
窺うように、瞳と、唇を交互に見てくるそのしぐさに、俺は北山の頬を両手で挟むと、もう一度深く唇を重ねた
「っ・・ん、ふじが、や・・はぁ・・キス、辞め、ないで」
もっともっとと、涙目で深く吸い付いてくる北山は、ありえないほど可愛い
コイツ・・なんでこんなに俺を夢中にさせるんだよ
俺の唇を追うように、必死で舌を絡ませて、腕を回してくる姿が、俺の理性を簡単にはぎ取っていく
もう、どこにもいかないように、ぎゅっと抱きしめなおすと、
北山のシャンプーの匂いが鼻を掠めた
「俺、最低なの。北山が、社交的で、友達も多くて・・みんなから愛されてるのに、それに嫉妬する。俺だけ見てほしいって、俺だけが知ってればいいのにって・・俺、独占欲強くて性格悪いの・・幻滅した?」
ぎゅっともう一度抱き込むように、北山の背中に腕を巻き付けると、北山の小さな手が俺の髪をやさしくなでた
ふるふると、顔を横に振った
「全然・・俺だって、不安になる。俺ばっか藤ヶ谷の事好きで・・嫌になる」
そういった北山は、切なそうに濡れた瞳で俺を見つめた
「そんな・・不安になることなんて」
「だって・・・その・・」
恥ずかしそうに、視線をパッとそらした北山の、頬を挟んでこちらを向かせた
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ピンクピーチ(プロフ) - まほままさん» ありがとうございます!ハピエンありきの拗れ・・ダイスキデス(//∇//)FKの葛藤と、これから、お楽しみください! (2019年8月29日 9時) (レス) id: ef49e46d66 (このIDを非表示/違反報告)
まほまま(プロフ) - こんばんは、お邪魔致します。かく言う私もすんなりより拗らせ系すれ違い系大好物です。もちろんラストはハピエンが良いです(*´艸`)!これからも更新楽しみにお待ちしていますね。 (2019年8月28日 22時) (レス) id: 7707bec53f (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - ゆうりんさん» お仲間がいて嬉しいです(・∀・)こじらせ→ハピエン→いちゃいちゃが大好きなドS作者ですが、更新お楽しみいただけると嬉しいです^_^ (2019年8月26日 19時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆうりん(プロフ) - すんなりハッピーエンドにならないのが好きな私もこじらせ系です(笑)でも今はかなり悲しい苦しい場面ですね……これがあってこそのハピエンだと思いながらも辛いですね〜。藤ヶ谷さん早めにみっくんに会ってあげて〜と祈りながら、次回を待ってます! (2019年8月26日 19時) (レス) id: 94839fccd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年8月20日 13時