7flavor of kiss

side F ページ49

そういって、北山のシャツのボタンを順番に外すと、北山は切なく声を上げて、俺の首に手を回してきた
そのしぐさに、思わず、ぺろりと唇を舐めた


「藤ヶ谷…もう、一回…キス…シて…」


見上げてきたその瞳には、影が宿る

甘い、果実は、

ときに人を惑わせる


その、熟れた唇をまた深く吸い付いて味わって、そのままラグの上に北山をそっと組敷いた

さぁ、ここから始めようか


「ん…あっ…」

「はっ…あっ…」


白い首筋に、赤く俺のシルシを残した
わざと、彼が気づくように

今夜俺達は、悪魔と契約を交わす


「ふじ、がや…あ…ああッ！」

「ほら、もっと…俺を呼べよ」


キレイな愛は、いらないから
今夜、君が欲しい



「藤ヶ谷っ…好きっ…だっ…」


俺の腕の中で、そう言って流した涙を、唇でそっと舐めとってやった
ピクッと揺れる身体は、熱を宿している

そのまま、どちらからともなく、深く、激しく、互いを求めるようにキスをした



そのキスは、何よりも甘くて、何よりも、罪深い
二人で、この罪を背負っていきていこう

このまま、地獄の底で、永遠に愛し合おうか


「んっ…はぁっ…ちゅっ…」

「ふじがや…気持ち、い…」



今夜俺は、このキスで、

君をさらう




心も身体も、ハダカにしてみせる




*********************

三角関係からの、藤北

裏切りのキス、いかがでしょうか？

お互い理性を忘れて求めてしまった結末からの…
続きが気になる二人…ですね☆

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