Ki 3 ページ43
「ハイ、オッケーでーす」
スタッフの声が聞こえると、藤ヶ谷は先程の甘い雰囲気が嘘のように、俺に跨っていた上からすっとどけていった
何考えてんだ、コイツっ…
俺が、睨みをきかせると、楽しそうに口角をあげながら、藤ヶ谷は颯爽とスタジを後にした
余裕そうなその表情を横目で盗み見ながら、俺もスタジオを出た
「じゃぁ、次隣の会議室でインタビューお願いします」
促されるまま、藤ヶ谷の隣に腰掛けた
ただ、ソファに並ぶだけだというのに、藤ヶ谷のいる、右側が落ち着かずに、熱い
正直、何を話したのか、ほぼ覚えていない
藤ヶ谷の楽しそうな表情に、心がフッと軽くなる反面、こちらを伺うように、チラッと俺に視線を送る藤ヶ谷に、俺の心臓はありえない早さで脈を打っていた
「以上でーす」
「よろしく、お願いしますね」
アイドルスマイルで、記者の女性にハートマークが出そうな笑顔を投げて、立ち上がる藤ヶ谷を横目にみていた
「あぁ…疲れた」
楽屋に戻って、ソファ寝転ぶ
天井を仰ぐと、そこには白い壁のみ
先程まであった藤ヶ谷の煽るような表情を思い出し、思わず目を閉じた
「あー、心臓にわりぃ…」
両手を組んで、顔を覆った
さっきの藤ヶ谷の熱っぽい顔と、
甘い吐息が思い出されて、よくわからない感情が湧き上がる
「なにが?」
天から降ってきた声に、思わず手をどけると、端正な顔が、俺を覗き込んでいた
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ピンクピーチ(プロフ) - puuさん» ありがとうございます^_^またどこかで、二人の続きをかけたらいいなと思います!! (2019年10月14日 20時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
puu(プロフ) - 完結?おめでとうございます!気に入ってる作品も続きを書いてほしい作品も夢の国キスですー!!私も夢の国に関しては、KさんほどじゃないけどKさん寄りの考え方なので共感しながら読んでました。すれ違っていた2人がやっと両思いになったのでぜひ!続きが読みたいです (2019年10月14日 20時) (レス) id: b36113747c (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - ちさん» 投票ありがとうございました!そして早速のコメント嬉しいです(≧▽≦)皆様の反応を参考にさせていただき、もしかしたら続く…かも?(笑) (2019年10月12日 20時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
ち(プロフ) - 実は私が投票したものが素敵な短編に仕上がっていてとても感動です(涙)予想以上の仕上がりで普通に1つの作品として読みたくなりました(*^^*)本当にありがとうございます!これからも楽しみにしてます! (2019年10月12日 20時) (レス) id: 20a7b4a7e7 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - たまももさん» ありがとうございます!!執筆します^^ (2019年9月2日 10時) (レス) id: ef49e46d66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年8月16日 14時