7flavor of kiss

F4 ページ4

「なっ…何言い出すんだよ///」

「だってほら、結婚式だから」

耳まで赤く染めた北山の両肩を優しく掴んで、俺の方を向かせた

「俺は、この北山の笑顔を一生守ることを誓います」

俺より少しだけ低い地位にある、可愛らしい赤い唇
柔らかい頬に触れながら、その唇を見つめると、俺をまっすぐに見つめた潤んだ北山の瞳が、キャンドルの火のようにゆらゆらと煌めいた

「俺も…ずっと藤ヶ谷のそばにいることを…誓います」


その言葉を聞きながら、北山の唇にそっと触れるだけのキスを落とした


小さな頭に手を添えて、柔らかな感触を確かめるように、何度も角度を変えて口づけた


「んっ…はぁっ…」

息継ぎのときに漏れる吐息すら、愛おしくて全て飲み込んでしまいたい

こんなにも、愛おしい

もっと北山の唇を堪能していたいけれど、もうそろそろかなと思いながら、ちゅっとリップ音を響かせて、顔を離すと、真っ赤な顔をした北山に睨まれた


「おまえなっ…キスがねちっこいんだよ！誓いのキスでこんな濃厚なのしねーだろっ！普通は！！」


「オレ、誓いのキスしたことないから、普通がわからなーい」

唇を尖らせながら、文句を言ってる可愛らしい北山に、戯けてみせると、

この変態っ！

と肘で体を小突かれた


「それそろ、戻ろうか…収録始まるな」

「歌ってるときに思い出してニヤけるなよ」

「ばっ…/// 藤ヶ谷こそっ！」


そんなくだらない冗談を言って笑い合いながら、二人で祭壇を降りた

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