7flavor of kiss

Ki 12 ページ28

「うらやましい？」

「え？！///」


ふと、横を見ると、藤ヶ谷が俺を真っ直ぐに見下ろしていた



「ば・・違うよ！俺たちは、そういうんじゃねーし・・こんな人前でするとか！」

「え・・」

「え？」

「いや、俺・・ホテル泊まれるのがうらやましいって聞いたんだけど？」




真顔で、俺を見つめる藤ヶ谷
顔から火が出るかと思うくらい、頬が熱くなっていく


「な・・お前っ//」


「へー、北山って意外とロマンチックなんだね」


「バ、バカ！お前が紛らわしい聞き方するから！！！」


「へー、明日ニカとかに、教えてやろう」


「ふっざけんなっ・・・！！！」


ニヤニヤする藤ヶ谷を睨みつけたけど
っていうか、アレ


「お前・・・メンバーに言ってもいいの？」

「え・・別に、隠す必要ないし」



藤ヶ谷は、俺と出かけたなんて、絶対言いたがらないと思っていたのに
むしろ、なかったことになると思っていた


「北山・・言われたら、嫌？」

「嫌じゃないけど・・」

「じゃぁ、北山とディズニーデートしたっていうわ」

「っ・・」




俺の気持ちも知らないで、ふざけた様に、そう言って笑う藤ヶ谷の、シャツの裾をつかんだ


「ん・・・？」


言って、いいのかな？

また来たいって、お前のことが好きだって・・

伝えたら・・諦められる？



「ふじがや・・・」


伝えたら・・・俺は・・・


「・・・・好き」

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