F 4 ページ20
仕事の予定変更なんて、めずらしいことじゃない
そのせいで予定が変わることなんて、こういう仕事柄、慣れている
だけど、その日は結構前からみんなで予定を合わせて楽しみにしていた日だっただけに、結構ショックはデカかった
ショックから立ち直りきれずに、一人でモヤモヤした気持ちを持て余して苛ついた
楽屋で、北山が俺のほうをチラチラ見て、渉に何か聞いているのはわかっていた
どうせ、北山のことだから、くだらねぇ理由で凹んでる、とか思ってるに違いない
悪かったな、どうせ俺はくだらねぇよ
撮影をこなして、笑顔を作っていく
少し低い位置にある北山の肩を抱くと、ふわっと柔らかい
その感触を確かめるように、気づかれないように少しだけ・・そっと指で北山の肌を撫でた
あくまでも偶然を装って
鍛えているから、決してふにゃふにゃしているわけじゃないのに・・心地よくて
アイツに触れると
なぜか俺の心臓がうるさい
手のひらを滑る、柔らかな心地よさが、好き
北山は、気づいてない
俺が、お前のことみていることなんて、これっぽっちも気づいてくれない
いつだって、ニカや、玉や、ほかのメンバーには屈託なくその笑顔を見せるくせに
俺には、俺が不機嫌なのをわかっていて、渉にこそこそ聞いたりしてる
俺に、直接言ってくれればいいのに・・
お前の瞳は、決して俺をとらえない
俺が、お前を避けてるって思ってるみたいだけど、お前だって俺の事見てくれないじゃん?
たまには、弟たちばかりじゃなくて、俺に直接聞いて来いよ
俺の事、見て
その一言は、きっと一生言えない
だから、一緒に行こうって言った北山が信じられなくて、俺はただ、目を見開いて、魚みたいに口をパクパクさせるしかできなかった
そのうち、北山の顔がわかりやすく沈んでいくのを見て、
ただ、「行く」って伝えた
ありがとうとか、嬉しいとか、そんな気のきいたセリフ一つも言えない自分が、情けなかった
今日だって、家に迎えに行くと言おうと思って、わざわざ北山の家からパークまでの道のりをシュミレーションしていたのに
北山から、「現地集合にする?」と送られてきたLINEをみて、思わず、
「わかった」と愛想ない返信をしてしまった
まぁ、そう思っても後の祭りだ
884人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ピンクピーチ(プロフ) - puuさん» ありがとうございます^_^またどこかで、二人の続きをかけたらいいなと思います!! (2019年10月14日 20時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
puu(プロフ) - 完結?おめでとうございます!気に入ってる作品も続きを書いてほしい作品も夢の国キスですー!!私も夢の国に関しては、KさんほどじゃないけどKさん寄りの考え方なので共感しながら読んでました。すれ違っていた2人がやっと両思いになったのでぜひ!続きが読みたいです (2019年10月14日 20時) (レス) id: b36113747c (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - ちさん» 投票ありがとうございました!そして早速のコメント嬉しいです(≧▽≦)皆様の反応を参考にさせていただき、もしかしたら続く…かも?(笑) (2019年10月12日 20時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
ち(プロフ) - 実は私が投票したものが素敵な短編に仕上がっていてとても感動です(涙)予想以上の仕上がりで普通に1つの作品として読みたくなりました(*^^*)本当にありがとうございます!これからも楽しみにしてます! (2019年10月12日 20時) (レス) id: 20a7b4a7e7 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - たまももさん» ありがとうございます!!執筆します^^ (2019年9月2日 10時) (レス) id: ef49e46d66 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年8月16日 14時