船上カフェをやってる私はヤバい人です2 (ページ6)

今日:10 hit、昨日:5 hit、合計:41,432 hit

新たな客が54人ページ6

ガキンッと訓練所に響き渡る剣と剣が交じり合う音

私は今、このジュラキュール・ミホークという男と手合わせをしているのだが…。

数年前と比べるど大分強くなったな……

貴｢ほぅ……良い師と出会ったのか？｣

相変わらず冷たい態度をとってそう言えば彼は私の目をじっと見つめて1度距離をとるために離れた。

一体彼はなにをそんなにジロジロと見るのか…

ミ｢貴様…気づいてないのか？｣

唐突にそう言ってきたのだ

なにがだ？

私が気づけてない点なんて無いはずだぞ

心も完璧に閉ざして皆を騙して冷酷な影の元帥を演じたはずだ。

それはもう数年間も続けてきたのだ

バレるわけが無い

しかし目の前にいる男は耳元で私にこう言ったのだ

ミ｢貴様は数年前からそうやって本性を隠し続けてきた…

本当は言いたくないことも、本当は苦だと感じていることも自身の心を完全に閉ざしてやり遂げた……

なぜそんなことをしているのだ？(ﾎﾞｿｯ｣

なるほど…彼にはわかっていたのか

しかし、ここで本性を見せるわけにもいかない…

だからここでやつを黙らせて私の本性を暴かせない！

貴｢(見聞色……フルで使う!!)｣

本能で感じ取る…未来を行動一つ一つを予測する…！

ミホークが動けば私も動き

ミホークが剣を振るえば私も振るって流す

貴｢(ミホークがトドメを誘うとすれば…私が先にトドメを指す!!)｣

頭上から振り落とされたその刃を避けることなく武装色で片手で受け止めればもう片方の手で刀を握り柄の部分をみぞおちに当て動きを鈍らせた。

ミ｢くっ…｣

苦しみで歪んだその顔を見つめながら剣を鞘に収めると耳元で

貴｢後で私の部屋に来い…かなり強めに打ったから痣になる前に治す…(ﾎﾞｿｯ｣

それだけを言うと後は自主練だと部下たちに伝えて私は1人自室に戻って行った。

自室に戻りまずやることは書類の整理だ

訓練所に行ったのも元々気晴らしだったしね…

そんなことを考えながら書類の整理をしているとドアをノックする音が聞こえた。

貴｢入れ｣

｢失礼します。報告書の提出をしに来ました｣

ご苦労なこった…年下である私にわざわざ敬語を使って書類を持ってくるとは…。

貴｢ありがとう…そこに置いておいてくれ…

サカズキ｣

私に言われた通り指定された箱に書類を置くとちゃんと失礼しましたと言って部屋を出ていった。

どこぞのおじいちゃんとは大違いだ